|
|
|
問題だらけのオオカミ少年と魔女1 作:ゆず/6年生 女子
|
1:わがやは今日も大騒ぎ 「ただいまー」 家に入るとグツグツと音がして、いいにおいがする。キッチンに行くと、ママが鼻歌を歌いながら指を動かす。ママの目線の先には包丁が勝手に動いたりって。 「ちょっとママー、人に見られたらどうするの。」 するとママは笑いながら答えた。 「大丈夫よ。この時間、ご近所さんはみんな窓を閉めてるし。」 ママはいつも明るすぎてこの調子。ほんっと困るなあ。 あ,自己紹介しておくね。私の名前はせいら。さっきのママの行動で分かった人もいるかもしれないけど、私の家系は代々魔女なの。え、私は魔女かって。そ、それはまだだけど。ママいわく、私はまだ修行が足りないって。早く私も、魔法使ってみたいなー。 「ねえせいら。今日の晩ご飯、ビーフシチューだけど食べるってパパに聞いてきてー。」 ママが指を動かしながら言った。もう、自分で言えば良いのに。 パパは、いつも2階でパソコンを打ってる。って言うのも、パパは小説家なの。いつもご飯いらないって言うの。大変らしいんだ。 私は、パパの部屋の前に立ってノックをする。 「どうぞー。」 部屋のドアを開けるとパソコンを打つ音。 「今日のご飯いる。」 「いるー」 私とパパはリビングへ行く。すると、突然「ドカン」という、大きな音が聞こえた。 「ごめーん、ビーフシチューなくなっちゃった。」 この騒動のせいで、我が家の晩ご飯はコンビニ弁当になっちゃいました。 終
<BR>
|
|
|
|
|
 |