ひょうし/小説を書こう
紅い空
作:つぼみ/中学2年 女子
「僕と別れて欲しい。」
冷たく僕は言い放った。
彼女は「ふふっ。」と軽く笑った。
「何その冗談wドッキリ?わかりやすすぎるよw」
「冗談なんかじゃない。本気で言ってる。僕と別れてください。」
僕の尋常ではない緊張感が彼女にも伝わったのだろうか、「えっ?なに?冗談でしょ?」と彼女は慌てる。僕はなにも言わない。
「本気で言ってるの?」彼女も真剣だった。僕はコクリとうなずく。
「ねぇ本当に冗談だったら笑えないよ。ほんとなの?嘘だったらこれ以上は許せないよ」
「本当にごめん。僕は本気だ。」
静かに彼女の目から涙がこぼれた。一瞬の沈黙の後彼女が口を開いた。
「ねぇ、いやだよ…嘘だって言って。なんで?私のこと嫌いになったの?ねぇ。」
だんだんヒートアップしていく彼女の声。
「ねぇ、私のこと嫌いになったの?」もう一度彼女がきく。
答えは決まっている。嫌いなわけないじゃないか、僕は誰よりも君を愛している。誰よりも大切な人。離したくない、誰にも渡したくない、たった1人の愛する人。
そう言いたいのに、そう言わなければならないのに、僕は彼女の質問に答えられなかった。
「いやだ。いやだよ!ねぇ別れたくない!なんで?なんでなの?他に好きな人ができたの?」
震える声で彼女は何度も僕に聞く。
その輝く瞳が涙で溢れている。柔らかな頬を伝いポトポトと地面に落ちる涙。今すぐその涙を拭って抱きしめたい。「嘘だよ。」と言って艶やかな髪を、小さな頭を撫でてあげたい。
そんな叶わぬ欲求が僕の心を支配する。
だが、心と裏腹に僕の口からは「ごめん。」としか出てこない。
彼女は納得していなかった。
「ごめん。君以外に好きな人ができたんだ。もう僕は君のことは好きじゃない。」
震える声を抑えながら僕は彼女にうそをついた。
「いやだよ。ねぇ、いやだ…!」
彼女をこんなにも泣かせているのが僕だと思うと辛く、苦しくなってくる。自分を殺したいほどに。
どれくらい時間が経っただろうか。
少し落ち着いた彼女が僕の目をじっくりと見て「......して」と言った。
正直とても驚いた。僕は"それ"を見つめる。何度も重ねた真っ赤な"それ"は僕の心を揺さぶった。
僕は静かに、まるで宝石にでも触れるように、そっと彼女の頬に触れる。
そしてそっと触れるだけのキスをした。
その瞬間僕は走り出した。また彼女の泣き声が聞こえる。それでも僕は構わず走った。僕の目からも涙が溢れていた。
あの日の空は冷め切った僕の心とは裏腹に、紅く紅く燃えていた。
おなまえはハンドルネームでいいです。
ID
パスワード 
ハンドルネームの後に(本人)をつける つけない
 ログインすると、IDなどが自動的に入ります。
お名前 
男女 女の子  男の子
学年 1年生  2年生  3年生  4年生  5年生  6年生
ようちえん  中学1年  中学2年  中学3年  大人
かんそう