ひょうし/小説を書こう
折れた小指
作:まかろん/大人 女子
鉄の匂いの濃いそれを振り払う。
誰のものか分からない血が手を汚すことに酷い嫌悪感が走ったのだ。
眠らせてくれない羊に反吐を飛ばして泣きじゃくる……
あの薄暗い夜のことは未だ脳に深く刻まれている。


ダーツを精一杯の力で壁に投げつけると見事に1枚のポスターに刺さった。
目にディップを突き立てられた大統領の笑顔が私に嫌味を垂れる。
私を笑わないでくれ、嫌気が差す。
また不眠に陥り頭を抱え、
チリチリと音を立てる時計をのぞき込んだ。
あと3時間で起床だ、まだ一睡もしていないのに。
明日こそ、泥沼の如く深い眠りについてみたいものだ。

そのうちに視界は狭まる。
浅い呼吸と共に世界が逆転していく。

そうして朝が来る。

予定より早く目が覚めたようだ。
脳が勝手にアラームを叩いて止める。
足を下ろしたばかりの床はまだ冷たかった。
ベッドから腰を浮かせ、自室の真ん中で直立。ひとつひとつの動作を確認するようにリビングに降り立つ。



「もう一度だけ」

カレンダーのメモを見て私は絶望した。
それと共に今日は憂鬱だと目を伏せる。

頭が痛い、熱が出た、咳が酷いので病院に行ってから行く…様々な言い訳が頭の中を巡り、
その間にもゆっくりと幕を下ろすように瞼が動いていく。

いっその事、このまま閉まってしまえばいいのに…私は台所に足を運んだ。

めんどくさい、卵焼きだけでいい。

まだ目覚めない肉体のまま、冷蔵庫から卵を1つ取り出す。
ボウルに割って入れたそれを素早くマドラーで掻き混ぜ、油を敷いたフライパンに流し込んだ…
円状に広がる黄色、プツプツと小さな気泡の割れる音。油の跳ねる音。
特有の匂いを消すために私は換気扇を付けた。

そうして立ち尽くす。

ぼうっとしているだけでいくらでも時間は過ぎるのだ。
時間が足りない、なんて私に対する皮肉でしかない。


いい匂いだ。
「そろそろかな。」

焼けた卵を丁寧に巻いていくと、それを皿に移した。

食卓に腰掛けると
目の前にはなんとも素朴な朝食がポツリと置かれている。
喉元に冷や汗が流れ、どうしようもない食欲不振に頭を抱えてしまった。
自身の涙が静々と流れるのを見守るしか無かった。




…母は私を抱きしめたと言うが、
私は母に首を絞められたと言う。

母は私に愛を注いだと言うが、
私は母に殴られたと言う。

やがて母は「そんなことはしていない」と怒り狂い、私の傷を増やした。
あの地獄のような家にもう一度足を踏み入れるのだ、今日。
何度も繰り返す嗚咽、口内に溢れ出る唾液と揺れの収まらない頭。響き鐘のような音が海馬を交差した。





【あとがき】
なにこれって感じのあれできたね(語彙力)
がんばったんですけどこんな程度でした。
あとわたくしID忘れてしまったので掲示板使えません…
おなまえはハンドルネームでいいです。
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