ひょうし/小説を書こう
幽霊の秘密 第3話
作:あいうえお/6年生 男子
すごく驚いた様子だった。しかし、見覚えのある顔だと分かり、すぐに落ち着いた。
「名前は…?」
 栞は聞いた。
「…分からない」
 そうか。幽霊だと自分の名前も覚えていないのか。
 遥斗は納得した。幽霊なら当たり前だと思ったからだ。
「そっか…」
 栞は次の言葉を言おうとした。
 しかし、それを遮るようにその子は言った。
「君たちが演奏していた曲、なんていう題名?」
 2人は一瞬戸惑った。
しかし、2人はすぐにこの子がピアノで弾いていた曲が自分たちの弾いていた曲だったことを思いだした。
「えーっと…なんだっけか」
 遥斗は覚えてないようだ。
「……カ、カモミール!!」
 栞はなんとか思い出して言った。
「あっ、それだ…」
 その瞬間、男の子は消えていった。

「やっぱり幽霊だよな…自分の名前分からないって…」
 栞にはとある疑問が残っていた。
「何で、あの曲のこと聞いたんだろう」
 たしかに。遥斗は思った。
「死ぬ前聞いたことがあったのかな…」
「本当にそれだけ?」
 栞はまだ納得していない。
「今日はだいぶ話せたし…まだ明日聞こう」
 思ったよりいろいろなことを話すことができた。
「次は理科室だね」

2人は授業が終わり11時5分に理科室へ向かった。
そしてちょうど11時11分。遥斗は倉庫に、栞は理科室の真ん中で待機していた。
 しかし、2人の前に昨日の女の子は現れなかった。

「栞、そっちいる?」
「いないよ、どこにいるの…」
 12分になるまですき間なく探したものの、どこにも人影はなかった。
「仕方ないな…」
 2人は教室へ戻った。

放課後

「どこ行っちゃったんだろうね…」
 2人は一緒に帰っていた。
「理科室から移動しちゃったのかもな」
「でも、男の子は全く同じ場所にいたよね…」
 2人は謎が深まるばかりだった。
「何であの曲のことを聞いたのか…明日聞いてみようか」

次の日

 栞はある可能性に気付いた。
 10時10分…11時11分…なら、8時8分とかでも幽霊は現れるのだろうか……
 8時8分はまだ授業が始まっていない朝の時間だ。
 栞は遥斗にそのことを伝えると、2人で朝早く音楽室へ向かった。
「それ、本当かよ?」
 遥斗は半信半疑だ。
「わからないよ、確認してないし」
 2人は音楽室に入ると、扉を閉めた。
 まだ8時5分だ。
 2人は質問する内容を確認していた。
「何であの曲のことを聞いたのか…どこで知ったのか…なぜここにいるのか…」
 今日聞けるのはこれくらいだろう。
 そして、ちょうど8時8分になった…
 ピアノの前には……男の子が座っていた。
「やっぱり!!」
 栞の思ったとおりだった。
 栞は早速質問を始めた。
「ねえ、昨日なんであの曲の事聞いたの?」
 栞は単刀直入に言った。あまり時間がないからだ。
「なんだろう、何か……」
 男の子は戸惑っていた。
「直感的に気になって」
 自分でもよく分かっていないようだ。
「どこかで聞いたことあったとか…?」
 栞はさらに聞いた。
「ないと思う。ただ……」
 男の子は言葉を詰まらせている。
「ただ…?」
「何か…感じた」
 あと10秒しかない。
 何かって、なんだろう……
「ねえ、なんでここにいるの…?」
 栞は最後の質問をした。
「それは……」
 男の子は答える前に消えてしまった。
「肝心なところ聞けなかったなぁ」
 遥斗は残念そうだ。
 栞も同じ気持ちだった。
「でも、新しい発見があったね。9時9分、また来てみよう」
「ああ…」
 2人は教室へ戻り、また9時5分、音楽室へ向かった。

「あ、いいこと思いついた…」
 栞が口を開いた。
「私が音楽室で男の子に話を聞くから、ハルは理科室行ってよ!2人で手分けしよう。多分、女の子も現れるはず…」
「なるほど……」
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