ひょうし/小説を書こう
幽霊の秘密 第2話
作:あいうえお/6年生 男子
キーンコーンカーンコーン
 また、チャイムが鳴った。次の授業が始まるチャイムだ。
「早く戻らないと」
「う、うん」
 まだ戻りたくなかったが、授業に遅れるわけにもいかないため、仕方なく2人は音楽室を後にした。
 教室に戻ると、すでに授業は始まっていた。
「…ごめんなさい」
 2人は周りの視線に気づき、静かに入って行った。

 長い授業が終わると、遥斗はすぐに栞の席へ向かった。
「あのさ、さっき10時10分頃に見えたじゃん?だからさ、11時10分にも行ってみない?」
 今は11時5分。ギリギリ10分にはなっていない。
「そうだね…今はそれくらいしかできることないし」
 栞も探る気満々だ。
「…音楽室だけなのかな?」
 ふと栞が口にした。
「たしかに。音楽室はさっきのだけかも」
 遥斗も反応した。
「手分けして探そうぜ。俺は音楽室行くから、栞は理科室行って」
「えー、理科室とかこわ…」
「いいじゃん、昼間なんだし」
 遥斗は無理に説得させると、すぐに行ってしまった。
「夜じゃないしね…」
 栞も自分に言い聞かせると、理科室へと向かった。

 時刻は11時9分30秒を回っている。
「そろそろだな…」
 遥斗はピアノの前で待機している。

「…がい骨とかでないよね」
 栞は怖がりながらも、理科室の真ん中で周りを見渡していた。
 時刻は11時9分50秒。
「3…2…1…」
 11時10分になった。

 音楽室のピアノには、男子は現れなかった。
「……さすがに2回目はないか」
 遥斗はつぶやくと、栞の様子を見に行った。
 遥斗は階段を下ると、理科室の中にいる栞を見つけた。
「どうだった?」
 栞は首を横に振った。
「出ない…」
 2人は残念そうに下を向いた。
「仕方ないか…そんなうまくはいかないってことだな」
 遥斗は階段を上がろうとした。

カタッ

「ん?」
 後ろで物音がした。
 遥斗はもしかしたらと思い、理科室の中に入っていった。
 そして、奥にある倉庫に入った。
 その前に時計を見てみると…ちょうど11時11分になっていた。
 遥斗はそっと入ると、倉庫の奥を見ていた。そしてふと振り返ると……
「わっ!!!」
 後ろに見たことのない女子生徒がいた。
「ハル?」
 栞が心配して見に来た。
 そして、女子生徒がいることにも気づいたようだ。
「栞、時間は?」
 遥斗は栞に聞いた。
「えーっと…11時12分になりかけてる」
 その5秒後、女子生徒は栞の視界から消えた。
「え……」
「やっぱり……こっちも1分間だけだ」
 遥斗は栞に説明した。
「11時11分から11時12分まで、今の子が見えた。何時代は何分からとかきまってるのかな」
「どちらにしても、1分間なのは変わらないよね」
「どうする?他の教室も探すか?」
「とりえあず、2つでいいんじゃない?まず明日2人に話しかけてみようよ」
 遥斗も栞の意見に賛成だ。
「そうだな。まだ話せてもいないし」

 次の日、2人はまた10時に練習もかねて音楽室へ向かった。
 そして遥斗は鉄琴の前に行くと…
「俺だって一応練習したからな」
 まだリズムは取れていないものの、音程はしっかりとれていた。
「最初からそれくらいできてればなぁ」
 栞はまた細かいところを遥斗に教えながら10分を待った。
 そして、10時9分。2人はピアノの正面で待っていた。
「まだかな…」
この1分が長く感じる。
「まだ30秒かぁ…」
 遥斗はずっと時計を眺めていた。
 あと10秒…
 目を閉じて心の中でカウントダウンをする。
 10…9…8……4…3…2…1…

 遥斗は目を開けると、ピアノを見た。
 そこには、椅子に座ってピアノを弾いている男の子がいた。
 昨日見た子と一緒だ……
「…あ、あのさ」
 栞が話しかけた。
 しかし、その子は気づいていないようだ。
「あ、あの…」
 ピアノを弾く手を止めない。
 その子はふとピアノから目を離した。
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