ひょうし/小説を書こう
君の神様になりたい 二次創作小説 第4話
作:あいうえお/6年生 男子
俺はこの曲を聞いているうちに、どんどんはまっていった。

こんな素晴らしい曲、久しぶりに出会ったな……

俺は、すぐに祐樹にLINEをした。

『ものすごく、いい曲だね。ボカロ好きなんだ』
すると、意外にもすぐ返事が返って来た。

『僕が好きなのは、ボカロじゃないんだ。この曲が好きなんだよ』
そのあとも、祐樹はLINEを送って来た。

『僕、この曲に救われた。親は俺の事見放して、一度僕が一晩いなくても全く気付かなかった……友達も誰もいなくて、もう生きる価値なんてないんじゃないか、いっそ死んでしまった方が喜ばれるんじゃないか。そう思ったんだ』
俺はLINEを返そうかと思ったが、その前にすぐ返信が来た……

『だけど……この歌詞を聞いてから、まだ生きよう、って思えたんだ』
俺はただただその文字を追っていた。

俺と、同じような人生を歩んでるな……

『だから、君にもこの歌を歌ってほしいんだ』
祐樹を……救ってあげよう。

俺はそう思い、毎日練習を始めた。


俺は練習と同時に、ボカロの世界にもはまっていった……

よく聞いてみたら……今のボカロ、ものすごくいい曲が多いな……

俺の想像と全く違う歌がたくさんある……

歌い手かぁ……

俺はボカロよりも、もう1つはまっていたことがあった……

ボカロ曲をカバーする人たち、歌い手にはまっていたのだ。

歌い手は何千、何万といて、それぞれ特徴のある声……

俺も、歌い手なってみたいなぁ……

そう思い始めたのはこのころだった………

楽しそうに他の歌い手とトークしている人たちを見て……

絶対、普通の仕事よりも楽しいよなぁ………

それから毎日のように違う歌い手の歌を聴き始めた。

もちろん練習はしている。だけど、正直そっちにはまってしまっていたかもしれない。

でも、歌い手の歌を聞いていると、しだいにその声に近づけようとしたくなる……

そのおかげか、歌が下手だった俺が、結構上手に歌えるようになったのだ。


俺は祐樹にLINEを送った。

『今度の土曜日、家おいで』
そして、家の位置の映っている地図の画像を送った。

『歌ってくれるんだね、ありがとう』
祐樹からはそう返信がきた。

しかし、来るか来ないかの返事はこない……

来ると信じて練習するか。


そしてそれまでの間、今までにないほど練習した。

ついに土曜日、その日がやって来た。

祐樹には時間を伝えてある。ちゃんと来てくれるかな……

すると……

チャイムが鳴った。

ドアから外を見てみると……

祐樹がいた。

俺はドアを開けるとすぐに部屋に案内した。

「じゃあ、早速歌う?」
俺は問いかけた。

なるべく明るく。

「ああ、おねがい」
祐樹は小さな声で言うと、椅子に座った。

俺はパソコンでカラオケ音源を流した。

すると、きれいな前奏が流れ始めた。

ふぅ、緊張する。
それもそうか……

あっという間に前奏が終わりそうになる。

俺は発声練習を軽く済ますと、音楽と同時に歌い始めた。

「死にたいなんて言うなよ……諦めないで生きろよ………そんな歌が正しいなんて、ばかげてるよな」
俺は歌いながらふと祐樹の顔を見てみた。

すると、祐樹は少しうつむいている。

どうしたんだろう……

不安に思うが、歌い続けた。

「実際自分は死んでもよくて、周りが死んだら悲しくて……それが嫌だからっていうエゴなんです」
なんでだろう……泣きそうだ………

でも、泣いちゃだめだ、笑顔にしないと……

俺は泣くのを我慢して歌い続けた。

「他人が生きてもどうでもよくて、誰かを嫌うこともファッションで、それでも平和に生きようなんて素敵なことでしょう……画面の先ではだれかが死んで、それを嘆いて誰かが歌って…それに感化された少年が……ナイフを持って走った…!!」
俺は、なるべく笑顔で歌うものの、つい歌詞に感動して涙が出てしまう……

「僕らは命に嫌われている、価値観もエゴも押し付けて、いつも誰かを殺したい歌を、簡単に電波で流した……僕らは命に嫌われている、軽々しく死にたいだとか、軽々しく命を見てる、僕らは命に嫌われている……」
普段はこんなに歌詞のことを思ったりしなかったのに、やっぱり誰かの前で歌うと、詩がよく頭に入ってくる……
そんなことを考えながら、2番も歌い続けた。

「……正しいものは正しくいなさい。死にたくないなら生きていなさい。悲しくなるならそれでもいいなら、ずっと一人で笑えよ……」
祐樹に、話しかけているみたいだ……
こういうところが、祐樹も好きだったのかな……

「……幸福も、別れも、愛情も、友情も…滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物……明日死んでしまうかもしれない、すべて無駄になるかもしれない……」
ああ、その通りだな……
もしかしたら、明日いきなり祐樹が死んでしまうかもしれない……
俺が救わないと。

「朝も、夜も、春も、秋も、変わらず誰かがどこかで死ぬ…夢も、明日も、何もいらない、君が生きていたならそれでいい……」
君に、祐樹に生きてもらいたい……
俺はそれでいいんだ………

「そうだ、本当は……そういうことが歌いたい………!」
俺の気持ちが、すごく詩に当てはまっているな……

「……それでも僕らは必死に生きて、命を必死に抱えて生きて……殺してあがいて、笑って、抱えて……生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ…………!!!」
歌い終わったときにふと祐樹の顔を見た。

祐樹は、俺の方をまっすぐ向いて、涙をこらえているようだった……

泣いちゃだめだよ……
俺は祐樹を笑顔にするために歌ったのに……

俺も泣いちゃうじゃん。
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