ひょうし/小説を書こう
だれかの心臓になれたなら 二次創作小説 #4
作:あいうえお/6年生 男子
1週間後の朝…

俺は最悪な目覚め方をする。

電話がかかって来たのだ、それも、雛から。

「どうしたんだろう、こんな時間に」
つい昨日交換した携帯に雛から電話がかかってきたのだ。

「今日、休むから、ごめんね」

雛はそういって、電話を切ってしまった。

「休むのか……俺も学校休もうかな……」
雛がいない学校なんて行きたくもない。

しだいに、俺はそう思い始めていた。

結局、今日は休むことにした。
親は、俺の事など気にも留めず、もうすぐ中1の妹にかかりきりだった。

つまり、俺が休もうがどうしようが、気にすらしていないということだ。

「何で、休んだんだろう……」
俺は、不思議に思っていたが、まだ眠かったため、そのまま寝てしまった……


これから起きる最悪な事態に気付かずに……


〜雛視点〜
昨日の夕方

わたしは大輝くんと連絡先を交換して家に帰って来た。

「やっと連絡先もらえた〜〜」
その日はとても嬉しくて、ついはしゃいでいた。

すると……

「あ、いたっ……」

わたしは、思い切り転んで、頭を金属にぶつけてしまった。
そして、そのまま気絶してしまった……

家族がわたしのことに気付いたのは、わたしが気絶した約3時間後だ。

両親は出かけていて、帰って来たところ、わたしが倒れているのを見つけた。

「雛!!どうしたの!!?」
「とにかく、救急車呼べ!!」

それから3分後、すぐに救急車がやって来た。

救急隊員はわたしを連れて、救急病院へと直行した。

そして、翌日知らされたわたしの病名は……

「脳しんとうです。今すぐ入院が必要です。」
「入院……」

わたしが入院と聞いてまず思いついたことは……

大輝くんに、会えなくなる……
大輝くんに、どう伝えたらいいだろう……

とりあえず、このことは内緒にしよう………


〜雛の両親視点〜
わたしたちは、雛を病室に送った後、担当医の先生に呼ばれた。

何の話だろう……

「申し上げにくいのですが………雛さん、このままだと、助からないかもしれません……」

「えっ……」

わたしたちは、何も言えなかった……
先生に文句を言っても治るものではない……

でも、このことは……

雛には言わない方がいいだろう………

わたしたちはそう思い、そのことを胸に潜めていた……


〜雛視点〜
わたしの病気…治るのかな……

わたしは不安に思っていた……

もしわたしが死んでしまったら………

大輝くんはどう思うだろう…

死んじゃうかな……

いや、そんなのダメだ!!
死ぬとか考えちゃ……

わたしは生きる!!!


そして次の日から過酷な入院生活が始まった……

この病気を治して、大輝くんの前に出なきゃ……

でも、大輝くん、不思議に思っちゃうかな……
お母さん、入院してるっていっちゃったかな……

絶対に、絶対に……治して見せるからねっ!!


そして入院生活1週間後、わたしがベッドで寝ていると、隣のベッドから、2人の女性の話し声が聞こえてきた。

「隣にいる女の子、脳しんとうで死んじゃうかも、って噂よ……」
「やだ!!あんまり大声で言わないでちょうだい、聞こえたらどうするのよ!」
「知ってるわよ、きっと…可哀想に……」

死んじゃう……?

そんなこと、聞いてないよ……

なんでわたしが知らないのに隣の女の人たちが知ってるの……

なんで、教えてくれなかったの……

でも、良かった…
今知ることができて……

死んじゃうかもって知らないまま、大輝くんに気付かれない所で死ぬの嫌だから……

せめて、大輝くんに見守られながら死にたい……

これが、わたしのかすかな願いだった………


〜大輝視点〜
あれから1週間。

雛は一度も学校に来ていない。

理由は……

脳しんとう。

入院生活らしい。

そして………

死んじゃう可能性があるらしいということを、今日初めて知った……

急に朝電話があったのだ…

俺は大急ぎで電話に出ると、雛はこう言った。

「わたし、死んじゃうかもしれない……ごめんね…」
「ど、どういうことだよ!!病気か…?」
「確定ではないけど……死んじゃう可能性が高いみたい……だけど…わたしは最後まで大輝くんの心臓として生き続けるから、わたしが死んでも、新しい心臓を見つけて、生きていってね……」
「ちょ、雛!!」

雛はそれだけ言うと、電話を切ってしまった……

こんなの………

こんなの…………

あってたまるかよ…!!

とにかく今日は下校したらすぐに病院に向かおう。
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