ひょうし/小説を書こう
だれかの心臓になれたなら 二次創作小説 #3
作:あいうえお/6年生 男子
〜大輝視点〜
次の日の朝、俺はいつも通り一人で学校に通い、いつも通り、誰からも避けられていた。

俺の方を見て笑いながら話している人がほとんどだ。

と、そのとき……

「大輝くーん!!」

廊下から声がした。
呼んでいたのは、俺だった……

そして、声の主は……

隣のクラスの雛だ。

「雛……」
俺は、急いで廊下へと向かい、雛を廊下の端へと連れて行った。

「何で、俺なんかに話しかけるの……」

俺はまず一言、そういった。

「なんでって……ダメなの?」
「そ、そうじゃないけど……」
そういう雛が可愛くて、ついそう答えてしまった……

もう、話しかけないでもらいたいのに………

「俺に、話しかけないで……」
俺は、自分の気持ちを伝えた。
ものすごく胸が痛かった。
本当は、雛とずっと一緒にいたい、話していたい……

だけど、俺と話してると、きっと雛もいじめられる……

それは嫌だ……!!

「ごめんね、私なんかが話しかけて……迷惑だったよね…じゃあ……」
そういって雛は、元気がなさそうに帰って行った。

「でも、これだけは言わせて」
雛は突然止まると……

「絶対に、死なないで…」
雛は、俺が自殺すると思っているのだろう……
俺には、生きる希望もないと思っているのだろう……

全部、その通りだよ……

雛が俺を救おうとしてくれてるのは分かってる…

だけどっ…

「死なないよ……だから、雛も、俺に話しかけないでくれ……これが、俺の願いだ」

俺は、きっぱり伝えた。

だけど、こんなの本心じゃない…

雛と一緒にいたいんだ…!

分かってる、わかってるさ……だけどね…

「雛が嫌な思いしたら、俺も悲しい……だからっ」

「わかったよ……大輝くんが願うなら……もう、話しかけない。だけど、嫌いにならないでね…」
雛は、俺の言葉を遮って、そういった……

嫌いにならないで…?
そんなの、当然だろ……


〜雛視点〜
大輝くんともっと話したい……

生きる希望を持ってもらいたい…

そう思って話しかけたけど……
やっぱり、大輝くんには足りないか……
わたしなんか…

でも、大輝くんがわたしの心配をしてくれているということは、分かった気がする。

その気持ちだけでも、ものすごくうれしかった…

だけど、話しかけないなんて…できる気がしない…

「でも、大輝くん。たまになら、相手してよ」
わたしは笑顔でそういって、クラスに戻っていった。

やっぱりだ……

クラスに戻ると、みんなの視線がわたしにあった…

「もしかして、大輝のこと…?w」
そんなささやき声が聞こえてきた…

ああ…せっかく大輝くんが心配してくれたのに、手遅れだ……

ごめんね。


〜大輝視点〜
クラスに戻ると、一部の男子が俺の周りによってたかって来た。

「さっきのやつ、隣のクラスの雛だよな?」
「お前あいつとなに話してたんだよ?」
「まさか、好きだとか??www」
「お前に恋なんか似合わねーよw」
こう言われることは分かっていたが……

雛のことでこう言われると、いつもの何倍も腹が立つ。

「何が悪いんだよ……恋して何が悪いんだよ!!!!!」

俺はそういうと、席に戻って一人読書を始めた。

そのうち授業が始まり、俺はいつも通り端で教師の話を聞いていた。

俺は、雛のことが好きなんだな……

雛は俺の事、どう思ってるんだろう…

少しでも好意を持ってくれてるのかな……

そんなことを考えているうちに授業はすぐに終わった。


〜雛視点〜
はぁ……どうしようかなぁ…
大輝くん、話しかけようかな…

誰もいない所なら、いいかな…

わたしは、手紙を書いて大輝くんの靴箱に入れ、体育館裏で待っていた。

来るかな……

すると……

わたしの前に、大輝くんがやってきた……


〜大輝視点〜
「どうしたの?呼び出して……」
俺は疑問に思っていたことを聞いた。

「あのさっ。わたし、大輝くんの心臓になりたいの!」
雛からは、予想外の答えが帰って来た。

「心臓……?」
俺は、一瞬何のことか分からなかった。

「今、大輝くん、なんで生きてるの?」
そう、俺には生きる理由なんてないのだ。

「生きる理由ってこと…? ないけど…」
「だから、その生きる理由になりたいんだよ……わたしが大輝くんの心臓になって…」
ようやく意味が分かった…

雛は、俺を本気で救おうとしてくれてるみたいだ……

「心臓か……ありがとう。ぜひ、俺の心臓になってよ」
俺はそういった。

これは、本音だった。

雛が俺の生きる理由なんだ……
こんな世界でも、雛がいれば生きていける…逆に雛がいなきゃ…生きていけない……心臓ってそういうことか。

雛は笑顔で帰って行った。

俺も、少し間をあけてから一人で帰り始めた。
おなまえはハンドルネームでいいです。
ID
パスワード 
ハンドルネームの後に(本人)をつける つけない
 ログインすると、IDなどが自動的に入ります。
お名前 
男女 女の子  男の子
学年 1年生  2年生  3年生  4年生  5年生  6年生
ようちえん  中学1年  中学2年  中学3年  大人
かんそう