ひょうし/小説を書こう
暗黙の校舎
作:恋愛マンガの脇役R/中学2年 女子
「ヤバイって!はやく!走って」
恐怖に怯える悲鳴のような声が、真っ暗な校舎内に響き渡る。
ハァハァと激しい息づかいと、ドタドタと力強い足音。そして、その音を追いかけるように軽く弾む「何か」。
「やっぱり…そうだったんだ」
途切れ途切れに口から溢れる哀しい声。自分にこんな声が出せたなんて、生まれて初めて知った。
まぁ、正直言って そんな事考えている場合ではないのは、百も承知である。でも、どうしてもこの事実が受け止めきれないでもいるのだ。
悔しさを表すように、唇を思いきり噛み締めながら 疲れ切った体を精一杯動かした。
この後、予想も出来ないような裏切りが待ち構えているとも知らずに……。
1「日常」
眠い。今、とてつもなく眠い。
さっきの授業だって、内容の4分の1も頭に残っちゃいない。
だいたい、この「相方(ソウホウ)高校」の先生達の授業はなんといっても雑談が多い。多過ぎる。まるで、私みたいな生徒に『寝てください』と言っているような気までしてくる程である。
という私も私だが。昨日も、気になって気になって仕方がなかった動画を見入ってしまい、気付けば朝の5時を差している時計の針。もちろん、そんなことになって十分眠れる時間がある訳もなく、仕方なく一睡もしないで学校に来たのだ。
まだ目の前がフワフワしてる自分の耳に、いかにも可愛らしい声が聞こえてくる。
「ちょっと?『東雲 理桜(シノノメ リオ)』さん。あんた、また寝てたでしょ?」
自分の名前を呼ばれ、ゆっくり顔を上げる。と、そこには 可愛らしく手を腰に当てたりしちゃっているポニーテールの女の子の姿があった。
「これで一体何度目?そろそろ起きないと、次の授業 数学だよ?」
その女の子は、そう言って 呆れたように首をすくめた。
この子は『是枝 朱理(コレエダ シュリ)』。私と同じ高校二年生。そして、私の友達の一人でもある。
まぁ簡単に説明すると、とにかく女子力がとてつもなく高い。「女子力の塊」と、隣のクラスでも有名である。おしゃれで、とても女の子っぽいからだ。
さっきから可愛い仕草ばかりしているが、この子だから文句が言えない。なにより、顔が可愛い。それはもう、嫌味な程。
まぁ言わなくても、モテていることは予想がつく。実際に、何度も告白されているところを見たことがあった。まぁ、一部ではそれが気に入らない女子もいるようで、陰では「隠れビッチ」とも有名になっている。
そんな「女子力の塊」であり「隠れビッチ」でもある朱理は、今日も元気に笑うのであった。
〜続く〜
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