ひょうし/小説を書こう
総集編
作:グレッグパクル/1年生 女子
土曜日

やっと新学期さいしょの週がおわったんで、きょうはおそくまでねてた。

土曜の朝、ボクの知ってる子はたいていアニメが見たくて早おきするけど、ボクだけはちがう。
週末は、口のなかのネバネバにたえられなくなるまで、思うぞんぶんねることにしてる。

ところがパパは、何曜日だろうとかんけいなく6時おきなんだ。
ボクはふつうの人間だから、土曜のお休みを楽しもうとしてるのにさ。
パパったら、ぜんぜんわかってない。

きょうはそのあと、やたらヒマだったからロウリーの家にあそびにいった。

今のところロウリーは、ボクの親友ってことになってるけど、この先も親友でいるかどうかわからない。

ボクは、登校さいしょの日に、ロウリーがうざいことをしたんで、それいらい、自分からそばにいかないようにしている。
その日の授業がおわって、みんなとロッカーからにもつをだしてたら、ロウリーがきてボクにいったんだ。
「ねえ、いっしょにあっそぼー!」
もう6年生なんだからさ、「あっそぼー!」じゃなくて「家に来いよ」とかいえばいいのに、、、。
少なくとも1000000000回は、教えたはずだ。
ロウリーは、ボクが何度も頭をぐりぐりしておしえたって、かならずわすれちゃうんだ。

ボクは6年生になってから、イメージアップを心がけてる。
なのにロウリーといっしょだと、その努力もだいなしになるんだ。

ロウリーは、何年か前にこのへんに引っこしてきて、それて゛ボクと友だちになった。

そのころのロウリーときたら、「新しい学校でのお友だちのつくり方」って本をママに買ってもらったばかりで、ボクの家にくるたび、本にでているダサイおやじギャグをれんぱつしてた。

なんだかやたらとロウリーが気になってさ、ボクがめんどうみてやろうなんて思っちゃったんだ。
たしかに、ロウリーがそばにいると、けっこうおもしろい。
だって、ボクが兄ちゃんにされたことを、そのままロウリーあいてに、実験できるんだもん。
水曜日
まずさいしょにいっておくよ。
このノートは記録ノートで日記帳じゃない。
そりゃ、たしかに表紙には「日記」って書いてあるけれど、これはママのせいだ。
なにも書いてない自由帳にしてってたのんだのに、ママったら「日記帳」を買ってきちゃっだ。

まったくもう!
こんなノートもっているときにかぎって、いやなやつに会う。
なにいわれるか、わかんないじゃないか。

もうひとつ、ちゃんといっとくと、日記をつけたらっていいだしたのはママで、ぼくじゃない。

ママは、ボクがマジで自分の「気もち」をすなおに書くとでも思ってるのかな?
だったら、どうかしてる。
「やあ、日記さん」とか、「ねえ、日記さん」とか書くわけないじゃん。
これを書くことにしたわけは、ただひとつ。
ボクがしょうらい、金もちの有名人になったとき、1日中ばかばかしいしつもんに答えるのが、めんどうだからだ。
そういう場合、これをだせば、いっぱつでかいけつするからね。

さっきもいったようにボクはいつか有名になる。
でも、今は学校で、おばかなやつらにかこまれてくらしている。

はっきり書いとくけど、はじめて学校をつくったおとなって、ものすごくマヌケだと思う。
だって、ボクみたいにまだ成長期にはいってない子どもと、ひげをそらなきゃならないゴリラみたいなやつを、おなじところにいれちゃったんだから。

そのくせおとなは、なぜ学校で弱いものいじめがあるんだろうって、ふしぎがっている。

ボクだったら、学年を年れいじゃなくて、背の高さできめるね。
でも、そんなことしたら、チラグ・グプタみたいな背のひくい子は、いつまでたっても1年生のままかもしれないな。

きょうは、新学年のスタートの日だ。
今、先生があわてて座席表をつくってるんで、ボクたちは、またされている。
座席表ができるまで、このノートでも書いて、ヒマつぶしだ。

ところで、ちょっといいことを、おしえてあげよう。
1学期のさいしょの日、どこにすわるかは、ぜったいに要注意だっていうこと。
教室にはいって、テキトーににもつをおろして席にすわったときにかぎって、先生がこういうんだ。

「今すわっている席でいいだろ。
1学期の席順はこのままだ」

というわけで、この教室のボクの席は、前がクリス・ホーシーで、うしろがライオネル・ジェームスになった。
ちこくしてきたジェイソン・ブリルが、ボクの右どなりにすわろうとしたんだけど、ぎりぎりのところでうまいことくいとめた。

つぎの授業では、教室にはいったら、すぐかわいい女の子のあいだにすわるぞ!
でも、それじゃ、去年の経験から、なにも学んでないってことになる。

まったく、さいきんの女の子ときたら、なにを考えてるんだか、ぜんぜんわかんないよ。
前はもっと、かんたんだった。
クラスでいちばん速く走るヤツがモテるってきまってたんだ。

3年生のときにいちばん速かったのはロニー・マッコイだ。

ところがこのごろ、ことは、やたらとむずかしくなってきた。
どんな服をきてるか、金もちなのか、おしりがカッコイイか、そのほか、いろいろかんけいしてくる。
だから、ロニーみたいなやつらは、わけがわからなくなって頭をかいてるってわけ。

今、学年で一番モテるのはブライス・アンダーソンだ。
ボクは、ずーっと女の子にやさしくしてきたのに、ここにきて急にやさしくなったブライスが、いきなりダントツなんだから、やってらんないよ!
ボクは、ブライスがむかしどんなやつだったか、よくおぼえている。

ボクは、そのころからずっとみかたしてるのに、女の子ってホント恩知らずだよ。

とにかく今は、ブライスが学年のモテモテ・ナンバー1で、その下の順位をのこりの男子全員であらそっている。

たぶんボクは、52位か53位あたりのはずだ。
だけどいいニュースがある。
さいしんじょうほうによれば、ボクより上のチャーリー・デイビーズが、来週歯のきょうせいをはじめるらしい。
となると、もしかしたらボクがひとつ上にあがれるかもしれない。
モテモテ・ランキングのことを、友だちのロウリーに説明した。
だけど、あいつったら、まったくきょうみなさそうで、ボクの話はかたほうの耳から、もうかたほうの耳へとおりぬけてっただけみたい。
水曜日

きょうは、体育の授業があった。
ボクが、まず校庭でチェックしたのは、バスケのコートに例のチーズがへばりついたままかどうかだ。
思ったとおり、チーズは、まだあった。

チーズが1まい、春からずっとアスファルトの上におちたままなんだ。
たぶん、だれかのサンドイッチかなんかからポロッとおちたんだと思う。
何日かして、カビだらけになって気持ち悪くへんぼうした。
そのときから、チーズのあるコートでバスケをしようなんてやつは、ひとりもいなくなった。
そこって、ネットつきのゴールがある、たったひとつのコートだったんだよ。

おまけに、ある日ダレン・ウルシュってやつが、そのチーズを指でさわっちゃったんだ。
これが「チーズえんがちょ」のはじまりだった。
それって、チーズにさわった手をほかのやつにくっつけるまで、ずっとチーズのバイキンを
かかえてなきゃいけないんだよ。

「チーズえんがちょ」から身をまもるには、中指と人さし指をからめてバリアをつくるしかない。
でも、1日ずっと指をからめてるのは、けっこうむずかしくて、ついついわすれちゃう。
だから、ボクはテープでしっかり指をはりつけて、うごかないようにしたんだ。
でも、そういうときにかぎって、作文の聖書がある。
成績は、らくだいすれすれになっちゃったけど、ぜったいそれだけの価値があった。

そう、この4月にエイブ・ホールってやつが、「チーズえんがちょ」になった。
それから、だれもエイブの近くによりつかなくなった。
エイブは夏休み中にカリフォルニアへ引っこしたから、「チーズえんがちょ」もいっしょに
引っこしていっちゃった。

もう「チーズえんがちょ」なんて、はじまらないといいな。
これいじょう、ストレスをふやしたくないからね。
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