ひょうし/小説を書こう
My Way
作:恋愛マンガの脇役R/中学2年 女子
3「理想と現実」
おかしい。
やっぱりおかしい。
とりあえず、今何が起こっているかというと、私「伊成 春(イナリ ハル)」はとってもとってもお腹が減っている。だから、昼ご飯のチャイムが鳴った瞬間、弾かれたように購買部に飛んでいった。そして、目の前にある 私の大好物とも言える『チョコ&クリーム&餡子パン』という一つのパンで三つもの味が一気に味わえるというなんとも贅沢な食べ物があったのだ。
そうだ。そこまでは良かったんだ。
しかし、私がその幸せを掴もうとしたその瞬間、目の前から一瞬で幸せが消え去った。
しかも、あと一ミクロンで指が触れるところだったというのに。パンの行方を探すように、私は勢いよく振り返る。・・・とそこには、小さい頃からずっと見慣れてきた顔が、邪悪な笑みを浮かべている姿があった。私が嫌いで仕方ない幼馴染『宇宙(ソラ)』である。
宇宙「ッハハハハハッ!!!!!お前って奴は、本当に食い意地張ってんなぁ!ックク・・・」
春「っ!何よ!!人のパン奪っておいて、何様のつもりぃ!?あぁぁああ!大好物だったのに!こんなんじゃ腹持たないよ」
そう言って私が持っている物は、たったの一口サイズのパン二つ入りの袋である。私は、宇宙が私の目の前でいやらしくヒラヒラさせている大好物のパンから一瞬たりとも目を離さないで、持っている小さなパンを口に放り込んだ。
宇宙「はぁあ・・・それにしてもこんなパンが大好物って、とことん変な奴だな。クリームと餡子ならまだしも、チョコと餡子はどう考えても無理だろ」
春「ちょっとっ!?そのパンの事そんなに悪く言わないでくれる?っていうか、そんなに言うなら、なんでとったのさ!私を差し置いて!」
私は、とことん恨めしそうな顔で、宇宙を見上げた。それに対して、宇宙は待ってましたとばかりにさも嬉しそうに口角を上げた。
宇宙「その顔が見たかったんだよ」
嬉しそうな宇宙に指をさされ、一気に怒り心頭に発した私は、食べ終えたパンの袋をぐしゃっと潰した。「おぉ。怖い怖い」などと言って、懲りずに私をからかってくる宇宙を放って猛ダッシュで教室を出た。その時、かすかに宇宙の声が聞こえた気がしたが、振り返る気も無かった私であった。
〜続く〜
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