ひょうし/小説を書こう
恋情拒否-2
作:まかろん/中学3年 女子
静かに椅子の上へ腰を下ろすと机から本を取り出す。教室の窓辺の席は夏になると私に青春を感じさせてくれる。
私はそっと本を開き、押し花のしおりを手に取ると太陽の光に当てた。しおりはいつも通り紫に透ける。それは先輩から貰った大切なしおりだった。

私は先日、先輩の告白を断った。
私では先輩に相応しい女性にはなれないと思ったから。
悲しむ先輩の顔を見ると「あなたが嫌いな訳じゃない」とも正直に言えず、何故か咄嗟に口を突いて出てきた言葉は「好きな人がいる」だった。
先輩は安堵の表情を浮かべた。
私は私なりに先輩を想っているつもりだった。だからこそ私では駄目なのだ。先輩にはもっと美しく、力強く、優しい女性が似合うから。
先輩と共に歩むべき素敵な女性。その人は案外私の傍にいた。

「ゆーちゃん。」
私はいきなり後ろから投げ掛けられた自身の名前に腕を震わせた。咄嗟にしおりを戻すと後ろを向く。その甘ったるい声の持ち主は私に微笑みをぶつけた。
「ごめん、驚いちゃったかな。」
眉を下げて申し訳なさそうにする彼女。彼女こそが先輩に相応しい女の子だと私は思っている。

「ううん、大丈夫だからそんなに謝らないでよ、チハちゃん 。」
みんなに《チハちゃん》と呼ばれる彼女は学年でも有数の顔の整った女の子で、成績も上位にあり、取り立てて性格も良いことで有名であった。彼女は私の理想そのものである。
柔らかで艶のある漆黒の髪色に華奢でありながらも白く靱やかな手足、目は吸い込まれそうになるほど大きく、牡丹のような唇。
遠目から観ればその可憐な容姿は水彩画に描かれた見麗しい少女を連想させる。
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