ひょうし/小説を書こう
莉苑と莉音の日常  1
作:ヨシピー/6年生 女子
新しい学校(1)

 七時四十分。莉苑は鏡の前で、言うことを聞かない、癖のある黒い髪を、まっすぐに伸ばそうとしていました。莉苑を呼ぶ莉音の声も、三度目となると、今にも階段をのぼってきそうな勢いです。莉苑はため息をつくと、髪の毛をののしりました。
「もう、ムカつくモップ!」
 そこへ、莉音が入ってきました。
「誰に向かってしゃべってるの?」
「髪の毛よ」
「そんなことより、莉苑、もう遅いよ!転校そうそう遅刻しちゃうよ」
 莉苑は、引っ越し用のダンボールの間から、あわててかばんを探しだすと、莉音にくっついて、キッチンに降りていきました。新聞の向こう側で、パパが口をもぐもぐさせながら言います。
「おはよう」
「ママは?」莉苑はくるりと見回しながら、お弁当をかばんにつめている莉音にに訪ねました。
「ミルクの散歩に出かけたよ」莉音はそう答えると、ドアの方へ莉苑の背中をそっと押しました。
「莉音?もしも・・・」当然、莉苑は立ち止まりました。
「考えないの。すべてうまくいくから」莉音は、莉苑の前のしゃがむと、上着のファスナーをしめながら、はげましました。
 莉音は勇ましく、コクリと頷いたものの、やはり心細くなりました。何しろ、前の学校で、どんな面倒なことになっていたのか、莉音にはちっともわかっていないのですから・・・。
 莉音と莉苑の二人は、ゆううつな気分のまま玄関のドアを閉め、庭から通りに出ると、重い足取りで学校へ向かいました。そして数分後には、新しい学校の前に立っていました。まだ、始業時間の八時にはなっていませんでしたが、生徒たちはみんな、もう、それぞれの教室に入っているようです。二人はさっと校舎し入ると、顔をだすよう言われている校長室を探しました。


次回予告
新しい学校(2)莉苑編


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