ひょうし/小説を書こう
ライセイセ3
作:ソルシエール/中学1年 女子
「ターゲット確認」
『了解。作戦変更なし』
「実行する」
『幸運を祈るよ』
プチッ。
ふう、と短く息を吐いて目を凝らす。ちょっと目に魔力を注ぎ込むと、カメラのピント調節のように遠くの風景が鮮明になった。
男が動き出した。首に巻いた黒いスカーフを巻きなおして私は席を立った。カフェの店員に代金を渡して店を出る。男は裏道にするりと入っていった。このあたりの細い道はすべて調査済みである。いくら私の腕がよかったとしても用意はしっかりしておかなければならない。特に、このような任務―「抹消」であれば。そう、私は殺し屋、<黒猫>である。これが本業で、スパイが副業。表向きは政府が指定した者を追跡、捕獲、たまに消滅させる仕事をしている。そのために、特殊魔法をひたすら鍛え上げ続けてきた。
男の入った路地に忍び込む。そして、短く呪文を唱え両手に魔力をためると、音を立てずに走って接近し、手を背中につける。男が気付いて何か叫ぼうとすると、彼は白い砂に変わり、消えた。
―この世界で私にしか使えない術、『消滅』。
これは依頼主の政府も知らない。それでいい。
「完了した」
『…報酬は、いつもの場所にて』
「ああ」
プチッ。
んんー、と背伸びをして、私は隠れ家に向かった。

誰もいない。よし。
まず、ショートカットの黒髪のカツラを外し、金色のカラコンを取って、顔を洗って特殊メイクを落とす。声変換魔法を解除。今まで来ていた黒ずくめの服をしまい、代わりに薄紫のワンピース、白いスカーフ、サンダルにする。
鏡に映るのは―フワッとした水色のセミロングの髪、澄んだ藍色の瞳をしたかわいらしい少女。これが私。誰も殺し屋だなんて思わないだろう。

念のため見つからないよう家に魔法をかけてから、街へ出た。
何も知らない人々で賑わう商店街を歩き、一軒のレストランに入る。3階の奥の席へ向かうと、政府の伝達役の男が座っていた。
「今回もご苦労。<黒ね・・・いや、ナナ?ナト?」
「ナトだよ。何で覚えられないの、おじさん」
私は怖い笑顔を作りながら言った。ここでは叔父と姪という設定だ。ナトは本名だ。
「あ・・・ご、ごめん。ほら、ご褒美。お小遣い」
「ありがとう!」
目を輝かせる演技は得意だ。
「それより、いったいどうやっているんだ?」
「おじさん、それは内緒のお約束だったよねっ!」
「ご、ごめん、つい・・・」
うろたえる大人っていうのはなんだか面白いもんだなあ。
「そ、それより、次の<お使い>は、とてつもなく重要なものだ。明後日、ここで<黒猫>で待ち合わせだ」
声を潜めて彼は言った。
「わかった。じゃ」
そう言い残してさっさと店を出た。




―続―



<あとがき>
何とか続いています。
いまのところ1,2,3に関係性はほとんどないですが、今後リンクしていく予定です!
「こんなキャラを出して」とかあったらじゃんじゃん書いてってください。わたし、ネタ量が少ないんでありがたいです

テスト中です。頑張ります。

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