ひょうし/小説を書こう
記憶の中の男の子 エピソード1
作:ワンワン.。o○/5年生 女子
「お母さん、お母ぁさん、おっ、おっ、お母ぁさぁぁん!!!」
その日のことは、忘れたくても忘れられないつらい記憶となり、
私の脳内に染みついた。あれから九年がたち、私は十四歳になった。
二千九年、十一月三日。私と母は、久しぶりに家の近くを
散歩していた。桜が満開に咲く道を私ははしゃぎながら
走り、母は走る私の背中を微笑みながら見守っていた。
前の日、大雨だったのもあり外にはいくつもの水たまりが
光に反射され、キラキラと輝いていた。
家の近くには高くそびえたつ崖があり、私のお気に入り
スポットの一つでもあるということで、その日も
母と一緒に崖まで来ていた。
「お母さんみてみてぇ!綺麗なお花が咲いてるぅ!」
「ホント、きれいねぇ。でもね、美香ちゃん。こういうお花は
とっちゃいけないのよ。」「なんで?私お母さんにプレゼント
する〜」駄々をこねている私を見て、母は微笑むと、
「いい?美香ちゃん。お花にも命があるのよ。
その命は、どんどん次の世代へ受け継がれるの。
私達がとってしまったら、その命がなくなって
しまうでしょう?」「でもこのお花、今度いつ見れるかどうか
分かんないぃぃ・・」「見れるわよ!あのね、たとえ
忘れてしまっていても、いつかふと思い出す時がきっとあるわ。
そして思い出した時、絶対会えると思っていれば必ず
会えるわ!もちろんお花でもね。会えるのがいつになるかは
分からないけど、ずーっと願い続ければいつかかなうもんよっ!」
「・・うん・・」「よしっ、いい子!」
私もやっと納得し、私達の周りの空気がほんわかした
そのときだった。地面が地震のように揺れ始め、崖が崩れた。
土砂崩れだ。崖の真下にいた私たちは巻き込まれる確率
100%だったが私は重傷で終わった。命に別状はなかったのだ。
母は、巻き込まれる直前そば聞いた私を突き飛ばし、
自分の身を犠牲にしたのだ。母が亡くなる数日前から
私は動ける程度になっていたので、母の病室へ容態を
聞きに伺った。その数分後だった、母が息を引き取ったのは。
まだ小さく父親もいない私は、施設へ送られた。
あまりのことに実感がわかなかったころは、喋りもできなかった。
施設の仲間からもハブられ、何もかもが一人だった私は
人生に絶望していた。そんなときだった、彼が現れたのは。
「ん、・・いっしょにたべよ。」
二つぶのチョコレートを差し出すこの少年は、
私の隣に座るとチョコレートの包み紙をはがし、
私の口へ放り込んだ。「もごっ!?」そして、私を見るなり
「変な顔っ!アハハハハッ」

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