ひょうし/小説を書こう
APPLEー紫ーIV
作:燐玖/6年生 女子
「国を・・・紅国に・・・統治?」
かなり日本語が足りていない文章だが、その場の全員は意味を理解し絶句した。
―国を紅国に統治?
あまりの衝撃に思考回路がショートした楓香の頭の中で一つの話が結びついた。
―「五つのチカラが必要な要件って何?」

こんこん。ドアの音で楓香は我に返った。見ると愛奈が問題の部屋のドアをノックしている。
「はいはい?」
中から男の内の一人の声が帰ってきた。
「私達紫国立小です、見学・・・」
言い終える前に「どうぞー」とドアが開いた。
「失礼します」
入ったが正直見どころが無く、パソコン二台とテレビが一つ、会議用のテーブルとキャスターイス4つ、後は仕舞われているスクリーン。
「小会議室だよ。極秘規模が殆ど」
声で想像したよりは若かった人が笑う。若いにしてはかなりの出世だろう。
「あ、僕燕(えん)だよ。珍しいから覚えやすいかな」
若い方が爽やかに笑い、もう一人の仏頂面の初老くらいの人は会釈してから名乗った。
「私は廉人(れんと)だ」
各々自己紹介を済ませると燕はにこやかに話し掛けてきた。
「ねぇ、ここ見どころないでしょ?時間は後一時間くらいあるよね、なんか質問とかない?」
「あ、じゃあ、今日の朝刊に地球から五つのチカラが来る、正義を守りし紫は・・・みたいな見出しを見ました。この星に何が起こっていますか?」
いきなり核心を突く質問を愛奈が放った。廉人は軽く目を見開き、「よく勉強しているな」と呟やく様に言った。
「実のところ、我々にもわからない」
廉人は顔を顰めて続けた。
「だが、紫国社の地球に関してのメカニズム解析は相当発達しているし、嘘ではないだろうな。紫国は何か掴んでいるのだろうか・・・」
最後は独り言のように呟いてほうっと息をついた。「紫国は相変わらず潔癖だ」―どうしてそう思ったのか。
楓香は見逃していなかった。新聞の話を愛奈が出した時燕の方を見ていたが一瞬頬が攣った。この話は本当だ、と確信した。


「つまんなかったな」
闇が空に向かって呟いた一瞬後、愛奈が頭を叩いた。
「あの話があってつまんないとかぬかせるあんたの頭の中を覗きたいわ!」
「あの話、どうする」
楓香が彪雅に振ると彪雅は首を傾げてから首を振り、笑う。軽く苛立った楓香は眉根に皺をよせ、小さく舌打ちして愛奈に振りなおした。
「うーん。紫国王も暇じゃないしな。担任は信頼できない。どうしようかな・・・」
頭が切れる楓香でも難しい案件なのかと今更ながら思った。
「親?」
「却下」
闇が黙り込む。彪雅も黙り込んだ。
「楓」
「え、誰」
楓香が反応した時点で誰かはまるわかりである。
「あんたが一番思いつきそうな方法の内容ないの?」
「一番思いつきそうな内容って何よ?!」
楓香の声色が起こっている時点でどんな内容かはまるわかりである。反駁しつつも一応頭を巡らせてみる。
「探す」
「探す?!」
愛奈が驚愕といった感じで聞き返す。
「私は、そうする・・・かも?」
「あんたらしいわぁ・・・・・・」
愛奈が溜息をついた。
「つまり、5つの力を探せと」
楓香はこくこく頷く。
「無理」
「でしょうね」
4人は揃って溜息をついた。
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