ひょうし/小説を書こう
剣舞 8
作:エノモン氏/中学1年 男子






舞台は薄暗い部屋。一がその部屋の端に胡座をかいて座っている。

コツ、コツ。
と襖を軽く叩く音。
「入れ」
一の声と共に襖が開く。

「歳か」
入って来たのは土方 歳三。新撰組副長。諱(いみな)を義豊。黒髪を綺麗に纒めている。


「何となく呼ばれた気がしてな。にしても何だ?…この薄暗い部屋は。……女と戯れたかな」
微笑しながら歳三は言う。


「お前じゃあるまいし。…『あれ』以降、外に顔を出せない。すっかりお尋ね者扱いされると自分で思い込んでいるのかもしれんが。そうそう、此処を打撲してな。軽い青滲みが出来た。『石田散薬』を使う時なら、今だ」


歳三はにっと笑みを浮かべる。


「臆病風に吹かれたか?芹沢暗殺は御公儀のお許しも頂いた。皆の期待に応えただけさ」

「また何か言いたいことがあれば……呼んでくれや」
歳三は立ち上がって退場する。2、3分経つとまた襖が開く。


「結局私は新撰組に入っていることになってるの?」
入って来たのは桜だ。すっかり新撰組に馴染んでいる。………ように見える。


「ああ、そう言えるだろうな」
一はくっと酒を呑む。


間。


「そう言えばさ、二人きりになったことってなかった……よな?」
一は可笑しな目つきで桜を見る。しかしすぐ目をそらす。

「多分。」
桜はそんな一を見向きもせず答える。

「おい、髪に何かしたか?」
一は桜に言う。

「別に。櫛で梳かしただけだと思うけど。」
桜は髪を掴んで不思議そうに見る。

「あ、え…っと、梳かした髪、似合う…よ」

「え?あ、どうも」
桜は思いがけない褒め言葉に戸惑っている。


間。



「さて、 歳と一杯酌み交わす…か」
一は足早に部屋を立ち去ろうとするが、振り返る。

「お前の髪、本当によく似合ってる…と思う」





舞台は暗転し明るい部屋になる。歳三と一が向かい、胡座をかいている。


「新撰組の活躍に、乾杯、と。」
盃をコン、と鳴らして酌交わす。

「のうハジメ、あの女子は元気かな?」

「桜か。まあ元気だな。『約200年後の未来から来た』だの何だの言ってるけどさ。
彼奴と柳生の娘さん、柳生桜が瓜二つでー」
「ハジメ、あの女子を娶(めと)れよ。嫁さんと別れたばっかだろ。」
歳三は一の話に割り込む。


「莫迦な。あんな女に興味の欠片(かけら)もないわ」
一は酒のあての珍味を口に運びながら言う。

「ほー。」
歳三はニヤッと笑いながら声を漏らす。


「んで、どうするよ」
一は歳三に訊きかける。
「何がさ?」
「“あれ”の後片付けだよ。幾ら御公儀のお申しつけとはいえ…町内は騒いでるぞ。”新撰組の下っ端等が主君を裏切った“とかいうつまんねぇ噂も流れてるしさ」
一は怒り気味で喋る。

「総司に噂流しを頼んだらどうだ?彼奴、結構上手いぞ」

「駄目だ。総司は頼りにせん。ここだけの話、暗殺事件で彼奴は”足手まとい“だった。」




間。




「失礼。俺も呑ましてくれや。」


「近藤さん…!?」
入って来たのは近藤勇。諱を昌宜(まさよし)。

「新見と戦っていた筈じゃ…?」
一は聞く。

「おう、あんなゴマスリ、人斬りにしてやった」
勇は自慢げに腕捲りしながら言う。


「で、帰り道に良い奴に出会ってよ。何れは新撰組入隊…するかもな。逸材だぞ」
近藤は酒を飲みながら言う。


「はあ…」
一は声を漏らす。

「どんな奴か知りませんが、尊王攘夷派だけはやめて下さいよ?尊王攘夷派だったら一瞬で”クビ“ですから」
歳三は言う。



ーこの新入隊員が、新撰組の未来の“鍵”を握る人物とは、一達はまだ知らないのであったー





《アトガキ》

ちは〜エノモンっす。
久しぶりすぎて泣けてきた人も少なくはないんじゃないでしょうか?(は?)
まあ、久しぶりすぎて前よりもっとひでえ、と思った方は今すぐ110番!←
でまあ、新入隊員は前に募集したオリキャラっすね。
結構考えさせられましたよ、もう最高な名前ばっかりで…(光惚)
まあ、こんな剣舞を、これからも宜しくたのんます。
おなまえはハンドルネームでいいです。
ID
パスワード 
ハンドルネームの後に(本人)をつける つけない
 ログインすると、IDなどが自動的に入ります。
お名前 
男女 女の子  男の子
学年 1年生  2年生  3年生  4年生  5年生  6年生
ようちえん  中学1年  中学2年  中学3年  大人
かんそう