ひょうし/小説を書こう
甘い歌、苦い踊。 1
作:ゆのん♬/中学1年 女子
 *UNISON SQUARE GARDENさんの楽曲「シュガーソングとビターステップ」をモチーフにお借りしています。




 土曜日の渋谷は相変わらず、人が多かった。

 ありとあらゆる方向に歩いていく米粒サイズの人間たちを見ていると、必然的にあのアニメーション映画のセリフを思い出してしまう。
 灰色の街の中を何百、何千という人が行きかっている光景は、地方の人から見れば目を見張るようなものなのだろう。
 でも見慣れてしまえば何ともない。いつもの日常。それがまた怖いのだが。

 某レンタルビデオ店の二階にあるコーヒーショップから見下ろすスクランブル交差点。
 いつもと何ら変わりはなかった。
 109の店員らしきお洒落なOL、見てる方が恥ずかしいレベルのスカート丈の女子高生、いちゃいちゃ手をつなぐカップル。
 急ぎ足の会社員、子を引き連れる母親。
 多種多様で何時間見ていても飽きてこない。

 窓の外にいる彼らは視野が狭すぎて、自分以外は見えていない。自分が世界の中心だと思っている。
 
 何年も前に辿り着いた結論をふと思い出した。確か思いついたのもここではなかっただろうか。それがまた滑稽で、ふっと微笑む。

 昔から人間観察は好きだった。

 いつからだろう。女子高生時代からだろうか。
 教室から中庭で昼食をとるクラスメイトたちを教室の窓から眺めるのが日課だった。
 あの子は何を話しているんだろうとか、お弁当のおかずは何なのだろうとか想像したものだ。
 別に大して面白い訳でもない。どこに惹かれるのか自分でも分からない。
 ただ、いつの間にか癖になっていた。

 今でも筆が進まなくなった時はこのコーヒー店に出向く。
 すると書けなかったのがまるで嘘のようにスラスラとかけてしまう。不思議だ。

 気分転換したし、さあ、仕事仕事。
 思いきり伸びをし、ラテを一口飲み、PCへと目を向ける。



 続
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