ひょうし/小説を書こう
南の国の南ちゃん 4in最終回
作:のの/5年生 女子
 私は唖然とした。信じられない。本当にママはパパと話し合いをしたの!?
「って…だからってどうして戻っ…。」
「正直言うとね、学校がタダなのは嬉しいけど、生活が大変なのよ。食べ物は自給自足。トイレは学校にしかない。しかも、お風呂も!こんなことになるなら、南の国なんか、来ないほうがよかったなぁ…ってね。」
 私は口をつぐんだ。そうか、ママは南の国から出たいから…。
「でもっ…わざわざ戻らなくても、家族は家族だしさ…?私ここの学校気に入ってるし!あんまりホイホイ転校したくないしさ。このままじゃあ転勤族になっちゃうよー(笑)」
 なんとか上手いこと言って、ママを止められないかと思った。けれど、ママの瞳には皆で戻ろうという願望が詰まっていた。私は、もうどうしようもできないと分かって、胸を締め付けられた。
 次の日、私がそのことを南ちゃんに話すと、
「いいじゃん。私にもいいことが起こるもん。転校してよ。」
私はショックでその場から立ち去った。うそ…!なんで。私のこと嫌いなの?
「もう嫌だ。転校してやる!」
 南ちゃんに嫌われていると思った私は、お母さんに転校をOKした。私は急いで荷造りをして、南の国を去った。
「なんで南ちゃんは、あんなことを…?」
 飛行機の中でも、ショックは消えなかった。もしかしたら、…何十歳になっても、このショックは消えないかもしれない…。
「ほらぁ、ついたわよーっ!懐かしいわねぇ。」
 ママが子供のようにはしゃぐのを見て、私は笑みがこぼれた。…うん、ここが一番だ。そう強く感じた。
 学校の皆は私を笑顔で迎えてくれた。嬉しくって、涙がこぼれた。また、楽しい日々に戻るんだ…。そう思うと私は胸を躍らせた。
「では、転入生を紹介します。」
 ある日の朝会で、校長先生は言った。その転入生の名前を聞いて、私は驚いた。
「国葉南ちゃんです。自己紹介をどうぞ!」
「南の国の南です。…花に会いに来ました。どうぞ、よろしくお願いいたします。」
 私は目を見開いた。私に会いに来た…?
「ねえ、あの台詞、どーゆー意味なの?」
 私は南ちゃんに聞いた。
「あー…。花には言ってなかったけれど、私は生まれも育ちも南の国なの。生活にはとてもウンザリしていた。食生活は自給自足だし、トイレもお風呂も学校だし!」
 私は驚いた。ママが「出て行きたい」と言った理由とおなじだ。
「で、フツーの学校生活を過ごしたかったの。だから毎日パパとママにお願いしてた。でもOKはしてくれなかった。塔の上のラプンツェルの魔女みたいにね。でも、花が転校すれば、それを口実に、いけるかもしれない。ってね。」
 私は安堵した。これからは、そばにいれるから。私達は親友だ。壊れることは無い。今確信したから。
「二人ともおいでよー。」
 皆に呼ばれて、私と南ちゃんはかけよった。




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