ひょうし/小説を書こう
劫火の時、銃声の谺。第三章
作:がんえん/中学2年 女子
第三章
【遠慮がちな妹】


強くなりたいとは思わない。
ましてや復讐したい、だなんて思えない。
――……なんて言ったら、ロゼは怒るかもしれないな……。
復讐したくないなんていうのことは薄情だろうか。
だが、復讐ができる程の力は姉のロゼならまだしも、私にあるとは到底思えない。
父母を殺したあの男を恨んでいないわけでは当然ない。
だが、例えば強くなったとして、私に人を殺す勇気は存在しない。勇気を持つことだってきっとできない。
だから、私は別に強くなったって意味が無いんだと思っている。


「レーーイニッ!」
「うわっ!……って、ロゼ!ここ一年生の教室なのに、二年生いたら怒られるって!」
昼休み。気を抜いていると一日なんて一瞬だ。
そして二年生の姉が毎日のように一年生の私のもとへやって来るから、その度にクラスは少々ざわめき、私達は悪目立ちするのだ。
「だーいじょうぶだって!ほら、屋上でお弁当食べよ!」
「うん……でもっ、この前もロゼ怒られたばかりなんだから、先に屋上行って……わっ!」
「平気平気ー私が来たいだけだから!」
私が最後まで言うよりも先に手を引かれ、抵抗できないまま屋上まで連れて行かれる。
勢い良く開け放たれたドアの外は開放的な空間であった。
「よーし、誰もいない!さっ、食べよ!」
「……うん。」
扉を閉め、姉のもとへ駆ける。
「……レイニ、なんかあった?」
「……へ?」
素頓狂な声が出たと我ながら思った。
能天気な姉から少し低くなった声が聞こえて、驚くのも変ではないとも可笑しい事ではないと思うが。
「な、なんで急にそんなこと……。」
「だーって、さっきやたらと何か考えんこんだ感じだったから。いつも暗い顔が更に沈んでたよー。で、何かあったの?」
「……変な事、聞くけど……。」
「うん?」
頬張りながら相槌をうつ姉の目を真っ直ぐ見ることができなかった。

「ロゼは、“彼奴”を殺したいって……思う?」



第四章【相違】
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