ひょうし/小説を書こう
Loneliness 7
作:hemu/中学3年 女子
ルナは、一番上までたどり着くと、周りを伺うように顔をそっと出した。

「…あんだけ侵入者って騒がれて、こんだけ大きな穴も開けたのに誰も周りにいない…あのおじいちゃんの魔力で作ったバリアとかの影響かな?」

安全を確認するとルナは穴から出て、床に降り立った。その瞬間に階段が続いていた穴は塞がり、ただの床に戻った。

「さてと…こっから脱出は簡単かな?」

脱出経路を考えていると、遠くの方から、「こっちだー!」「侵入者はこっちに向かったぞー!」という声が聞こえてきた。

「バリアじゃなくて、時間を止めてたのか…ただのご老体じゃないとは思ってたけどこれほどとは…」

そんな事を呟きながらルナは近くの窓の縁に飛び乗り、何かを確認するとほほ笑んだ。

「いたぞー‼」「あ、あんなところで何をするつもりだ?」「知るか‼とにかく殺せ!」

走ってきた天使族が武器を構え、攻撃を仕掛ける前に

「さよーなら♪天使族族長さんによろしくお伝えください。」

可愛らしくペコリとお辞儀をすると窓から飛び降りた。

「あ、おい。待て!」「早く、下に応援を回せ!」「必要ないんじゃないか?ただのヒューマンだろ?この高さじゃ死んでると思うが…?」「分からないだろ?念のためだ念のため。早く俺らも行くぞ!」

天使族はルナが着地したと思われる場所に駆け出した…。

「はぁ、こんなとこから飛び降りるなんてことしたら僕でも死んじゃうって…」

ルナは飛び降りたと思わせ、先程確認した小さなヘリに降り立ち、天使族が立ち去るのを息をひそめて待っていただけだった。

「さて、この領地内の天使族の大半が族長について行って広場に行ってると考えて…護衛は少ないかな。でも、少なくする分、残ってる奴らは相当強いんだろうなぁ…この銃を試し撃ちしたい気もするけど、僕の魔力補給もしたいから静かに領地を出たいなぁ…うーん…」

腕を組んでしばらく考えていると…

「あ、そうだ。これならなんとかなるかも!よし、やってみよー」

ルナは何か思いついたのか天使族達が走り去っていった方へ走り出した。


「探せ!死体がないということは生きてるはずだ!」

天使族たちが必死にルナを探していた。

「わー、すごい数…よし、行こう‼」

ルナは身に纏っていたマントに手をあて数十秒間目を閉じると、銃の入った袋を背負い、その上からマントを羽織りフードを被って歩き出した。

「絶対近くにいるはずだ!必ず探し出せ!」
「足跡等、見つかりません!」
「ホントに飛び降りたのか?」

天使族が言い合いを行ってる中、ルナは悠々とその横を通り過ぎたが、気づかれることはなかった。
そして、無事領地外へ出ることができた。

「はぁ、うまくいってよかった!というか、少し大きめのマントにしといてよかったかも!」

ルナは魔力を使い過ぎない程度にマントに魔力を分け、被せた物を透明化できるようにしたのだ。

「さて、広場はまだ乱闘が続いてるかなぁ?…一旦、休憩する為にあそこに戻ろうかな…。」

ルナは、どこかに向かって歩き始めた…。







その頃、広場…

「一旦立て直すぞ!領地まで戻れ‼」
天使族以外の種族が悔しそうに自分達の領地へ撤退し始めていた。

「おいおい、逃げるのかよ?ま、俺達はいつでもここにいるぜ?死ぬ準備ができたらいつでもおいでよ」

リリオは余裕の表情で撤退していく彼らの背中に声を掛けた…。

「ははははははははは、やはり神の力は天使族が、いや、僕が貰うことになるだろうね‼」

リリオがそう声高らかに言っていると天使族の一人がリリオに耳打ちを

「リリオ様、先程領地から報告がありまして…………。」
「なんだと?………一度我々も領地へ戻るぞ。ソラ、カイナ、ザップ。お前らはここで他のやつらの相手をしておけ。」
「「「はっ!」」」

リリオはその三人を残して、広場に背を向けた…。
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