ひょうし/小説を書こう
孤独イレイサー V
作:恋愛マンガの脇役R/中学1年 女子
(前回の続き)

5「イラナイ子」
弥生は、いつも俺のことを「イル君」と呼ぶ。
理由は 単純。こいつは なかなか俺の名前を覚えない。
50回くらい言い聞かせても、俺と離れて1分も経てば、もう忘れる。
だが、「居間」のところだけは、本人なりに努力して覚えたらしい。
そして今に至る。まあ、同じ部屋で生活するのだから 名前くらい覚えてもらいたいものだ。
弥生「ねぇ、イル君はさ 何で自分の事は話さないの?」
睦月「・・・は?」
急な質問に、力の抜けた声が出る。
睦月「・・・そんなの別に良いだろ。お前こそ話さないじゃん。」
すると、弥生はベットから飛び降り、俺の方を見て にやっとした。相変わらず、何を考えているのやら分からないし、気持ちが悪い。
弥生「はははっ!話をそらさな〜い!!ほら、簡単にまとめてくれて良いから!」
何でこいつは俺の話をこんなにも聞きたがるのだろうか。自分は話さないくせに。
睦月「はぁ〜・・・。分かったよ。簡単に言えば、俺は捨てられたんだよ!いらない子だ   ったんだ・・・」
・・・あれ。何でだ?自分で言っておきながら、鼻の奥がツンときた気がした。自分は、自分が気づかない程に 深く傷ついていたのだ。自然と涙が頬を伝う。
く、くそぅっ!こんなところで泣いてたまるか・・・。こいつに、弥生に馬鹿にされる。
そんなの、嫌d・・・
弥生「イル君は、『イル君』だよ?」
・・・は?こいつ 何言って・・・。
弥生「イル君は、『いらない子』なんかじゃないよ」
・・・っは。本当にこいつは馬鹿な事しか言わない。
俺の事 何も知らないくせに、勝手なこと言って・・・。
でも・・・。なんだか今は、こいつの馬鹿な発言さえ 俺の涙腺を壊していく。
睦月「うるっさいなぁ・・・。もう、黙ってろよ・・・。うっく・・うっ・・・。」
いじるのが大好きな弥生に、こんな優しい言葉を言われると 泣かずにはいられなかった。くそっ・・。なんで男の俺が、女の弥生の前でメソメソ泣かなくてはいけないのだ。
・・・でも。こいつにしては 今日は案外優しかった。これは、お礼を言わなくちゃいけない流れか・・・。
睦月「あ、ありがt・・・」
俺が顔を上げると、なんと 今にも眠りこけてしまいそうな弥生がいた。
弥生「ふぁあ・・・ん?イル君、どうした?なんて言ったの?」
弥生は、俺が泣いている時に睡魔に負けたというのか。どれだけ失礼な奴なんだ。せっかく、お礼を言おうとしたっていうのに。
睦月「な、何でもない!ていうか、俺の話聞きたがってたのお前なのに、なんで寝るんだ   よ」
弥生「んぁ?あぁ、それは聞いてたよ!・・・あっ!そっか!」
睦月「な、何だよ」
弥生はズイっと近づいてきて、満面の笑顔で言った。
睦月「イル君は『いる子』だから、『イル君』なんだよっ!!」
はぁ?何言ってんだこいつ。相変わらず馬鹿だなぁ。
でも俺は、こいつのその言葉に 表情に、思わず惚けてしまったのだ。
睦月「う、うるさい。意味分かんない」
弥生「えぇ〜。今の良いと思ったのになぁ・・・」
こいつ、もしやギャグのつもりで言ったんじゃないだろうな。
弥生「そっかぁ〜。イル君には、このだじゃれは難しかったかぁ〜」
やっぱり そうだったのか。まったく、少しでも本気にするんじゃなかった。
だけどこの時、一瞬 弥生の顔が苦痛に染まった事に 俺は気づくことができなかった。
                 続く
あとがき☆
設定 ぐちゃぐちゃになっている気がします。
スイマセン!
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