ひょうし/小説を書こう
孤独イレイサー |||
作:恋愛マンガの脇役R/中学1年 女子
(前回の続き)

3「青いソラ」
俺は何がなんでも 家族の話はしてほしくなかった。
それは 俺がこの孤児院に来た理由の一つでもあったからだ。
俺は、5年前まではちゃんと家族というものがいた。だが、訳も分からず 突然家を追い出された。つまり、俺は「捨てられた」のだ。
愛想を尽かしたのか、俺を育てるのが面倒になったのか分からないが、両親が俺のことを好いていなかったことは、うすうす感じていた。
だから、捨てられるのも仕方がないと今の俺は思っている。だけど、あの時の俺は 愛されていないと分かっていながらも、「捨てられた」という事実がどうも受け入れられずにいた。俺をどれだけ嫌いでも、愛していなくても、自分にとってはたった一つの家族なのだ。俺を孤児院に連れてきた時の母の顔は、今でも忘れない。
まるで、今まで担いでいた重荷をやっと下ろせて 心底安心したような顔だった。
その顔に 俺はもう何の感情も湧かなかった。もうこの人は 家族じゃないんだ。
その事実に、何の気持ちもないのは当たり前だと思えた。
そんな話をしても聞いても、きっと気持ちの良い話ではないことは確かだったからなのだ。
弥生も俺の過去は聞かないようで、逆に自分の過去も話さない。
でも、俺以上にひどい話ではないのだろう。幸せだな、こいつは。
弥生はというと、俺の睨みにすごんだのか 「うわっ。怖い」という目で俺を見てきた。
弥生「ん〜...イル君が何かしたのk...」
弥生は俺から目を落とすと、ある場所で目を止めた。
俺は「なんだ」と聞きながら、弥生が見ているものに注目すると その一瞬で背筋が凍りついた。
そこには、さっき俺が水浸しにした布団があった。
目の前が真っ白になる。俺は、必死に言い訳を探した。
睦月「あぁああああああ!こ、これは、あ あ、汗だ!!そうだ、汗なんだよ!俺、実は   すんごい汗っかきでさぁ!は、ははは...」
やった。やってしまった。
俺はなぜこんな時に、こんなうそ臭い理由を言ってしまったんだ。
こんな液体が、汗なわけがないだろう!?
独特の臭いがするし、明らかに気持ちの悪い色をしている。
何より、沈黙が痛い。もう駄目だ。
弥生「でも、これは...」
睦月「だぁあああああああ!!もう良いから!とにかく忘れてぇええええ!!」
もう、「おねしょ」なんて言葉 聞きたくない。
俺は、弥生の言葉を遮り 床に顔を埋めて悶絶した。
あぁ、さよなら俺の人生。せめて、未練をなくしてから安楽死したかった。
だが、弥生は急に笑ったりもからかったりもせず、ずっと黙っている。
おかしいなと思った俺は顔を上げると、そこには 顔を蒼白にして汗をだらだら流している弥生がいた。
                  続く

あとがき☆
ど〜も!
あ〜、いろいろ話を飛ばしているのですが、詳しいことは次回あたりにも書きマス!
見てくださったら 嬉しいです!!
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