ひょうし/小説を書こう
カタルシス3
作:まかろん/中学2年 女子
「アホっ!アホアホアホ!!」

クロムが叫んだ。
ただいま暁ファミリーの車は余裕で交通違反速度を超えて走っている。

「ひゃっほーーーいっ」

タイガと琉偉はパリピな大学生のように声をあげた。

「すっ、少し早すぎはしないか?」

ミハナダは顔を引き攣らせ、笑った。

「バカっ、早いわ!」

アオバもシンシュに叫んだ。

しかし車はスピードを上げるばかりである。
シンシュの耳にはみんなの声など届いていなかった。

皆(二人を除いて)は、必死にシンシュに語りかける。


しかしシドが発したその言葉で車内はシーンとなった。

「…別に、遥日を助けられるんなら、いいんじゃない?」


シドはフッと鼻で笑った。

「シンシュは遥日を一刻も早く助けたいだけ、だと思うんだけどさ。」


クロムは口をつぐんだ。
アオバは眉間に皺を寄せた。
「そうだけどさあ…。」

沈黙。

「あー、なんか、空気わるいね!」


タイガは腕を頭の後ろで組んで伸ばす。率直な意見だ。タイガは嘘をつかない。

「そうだな。マジカルバナナでもやるか?」

「やらねえよっ」


ミハナダの呑気な発言にクロムがつっこむ。
車内が少しだけ和んだ。


数秒後。


「ひぇ!」

その瞬間車が浮いた。
シドの小さな悲鳴が車内に溶けた。

そして着地音。

彼らの首はガクガク揺れた。


「脳震盪でも起こさせる気か!?」

頭を打ち付けたミハナダは涙目で言う。


「着いた。」

シンシュはミハナダの言葉をガン無視した。

どうやら着いたらしい。


「無視か…」

ミハナダはしょぼんとした。


シドが笑う。


「シンシュ兄さんは、必死なんだよ。」

「遥日を助けるのに、か?」

「そうそう。ほら、ミハナダ兄さんも行ったら?」


シンシュは車から降り、既に走り出している。

「そうだな……あっ、シンシュ!!」

ミハナダはシンシュを追いかけるように走り出した。






「あー、雰囲気ぶち壊すこと言うけどさ、僕の役割って?」と、取り残された琉偉。


「やることないね!」


「…遥日は僕が助けるのに…」


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