ひょうし/小説を書こう
天泣
作:芯筆/6年生 女子
キミの手のひらが、ふらりと宙に舞って―

「え――――――?」

ぼくが我に返った時君は―

「救急車呼んで!救急車、羅遊ちゃんが!」
「羅遊―っ!!」
「羅遊、羅遊!!」

屋上で茫然としていた僕はドアが荒々しく開いた音で振り返った。入って来たのは担任とクラスメートで羅遊と仲の良かった永美だった。
「榊原・・・」
永美は信じられないという表情で僕を見る。ぼくは何かしただろうか?
「え・・・・」
担任はぼくを見て、悲しそうな・・・泣き出しそうな表情をした。
「榊原君・・・残念よ・・・」
担任は呆気にとられている僕に近づいて肩を揺さぶった。
「どうしてなの・・・?」
そしてようやく気が付く。
犯人にされている、と。
感情とは恐ろしいものだ。冷静に考えれば犯人だと断定はできない。抑々自殺の可能性もあるのに、現実を見たくなくて、笑っていた羅遊が死んだなんて、考えたくなくて、人のせいにして、逃げたい。
僕は弟を失い、親が荒れ、自分自身死にかけたことがある。人を失う悲しみはわかるし、現実から目を背けたい気持ちも分かる。
だからこそ受け止めるしかないと思った。警察が捜査にかかれば無実は簡単に証明できるだろう。「ない」ことを証明するのは不可能だ―悪魔の証明。
しかし事態は予想外の方向に転んだ。
僕の殺人を証明する証拠が続々出てきたのだ。
「君がやったのかい?」
警察に何度も呼び出されて聞かれたが、「わからない」か「やってない」しか答えようがない質問ばかり。
いい加減警察への信用度を失ってきた時、一人の老いた警察官に呼ばれた。
「君はやってないんだろう?」
僕は大いに頷く。
「俺も、君はやっていないと思う、というより自殺だと思っている」
「・・・」
「あのな、屋上の防犯カメラが布で覆われていたの知っているか」
知らなかった。僕は首を振る。刑事は溜息をついて頷く。
「やはりか。指紋が出た時点でおかしいとは思ったんだ・・・」
刑事はぼくの目を見つめた。
「松原羅遊さんの父親―消防士に一度命を救われ、お父さんはなくなったそうですね」
胸がずきりと痛んだ。
「羅遊さんは相変わらずだったとか。気丈な人だ」
だが、と刑事は続けた。
「無理して笑っていたのに、気が付いていたんだ」
「・・・はい、あの、僕・・・」
「無理していわんでいい」
僕は夜空を仰ぐ。
雨が降っていた。
天泣。
天も泣くのだ。晴れているのに、泣くのだ。
ほら、
「羅遊と一緒」
だから羅遊は天になったのだ。
「だからさ、」


「笑わないでよ。」




後書
謎の二話構成。因みに「閉じた瞳。」から借りていますが無理矢理繋げただけ。はい。前回気にしないで?((それはそれでつなげるからね((



因みに
「閉じた瞳」
君=榊原英梨
僕=松原羅遊
「天泣」
僕=榊原永斗
君=松原羅遊
担任=天崎藍
羅遊の親友=鮎村永美
です、はい。
コメント、アドバイス(なんか最近文章に納得がいかないので・・・)お待ちしております。
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