ひょうし/小説を書こう
創造現実泡沫夢。4
作:まかろん/中学2年 女子

_No.3『サヨナラ』

なにか生温い物が落ちてくる。
それは頬に滴って行った。
独特な臭いが鼻を突く。
その気持ちの悪い感触と臭いにリアは跳ね起きる。

「痛っ。」

しかし、
足になにかが突き刺さっているような痛みが走ったためすぐに寝転んだ。

ゴンッ。

硬い床に頭がぶつかる。

(…散々だ)

ため息をつくと、薄暗い中、白い自分の息が見えた。寒い。

(っていうか、なんでこんな所にいるんだっけ?)

ずっと上を見ていると
だんだん目が暗闇に慣れてくる。

そしてある物が見える。

「なにこれ!?」

それは、吊るされた大量の肉の破片。

まだ時間が経っていないのだろう。
しっとりと断面がテカって赤い血が滴っている。

「肉…?気持ち悪い…」

リアは痛みを堪えて立ち上がる。
鼻の奥をツンと突く激臭は酷いものだった。
手を仰ぎながら鼻を摘む。
しかし口で呼吸すると息を吸う度カラカラな空気が喉を掠って行くから苦しい。

「グェホッ!!」何とも汚く咳き込んだ。


そのとき顔を激しく揺さぶったため、宙吊りになっている肉に顔面からアタックした。

「わっ!?」

グチョっと気味の悪い音が響いた。



目が、開けられない。


「ぅええ…」

仕方がなく、スカートで血液を拭った。

リアは、顔に冷たい血液がまとわりついたまま、出口を探した。

「ううう、気持ち悪…あ、なにこれ。」

冷たい突き出た物が手に当たった。

(ドアノブ?)

リアはその冷たいものを下に押し、引いてみた。
ドアノブだった。
しかしドアは全く動かない。

「引いてダメ…なら押すか。」

ドアに思い切り体当たりをかます。

上手くいったのかドアが、ガコンと音を立て勢いよく開いた。

いや、上手くいってない。
勢い余ってドアの向こう側の壁に突っ込んだ。

当たり前だが壁は硬い。

つまり当たると痛い。

アタックした腕が痺れた。

「うほっ、痛ぇ!!」

腕がジーンと音を立てている。

リアは涙目になり、座り込んだ。





…カツ、カツ…

誰かの足音が聞こえる。

(痛くて動けない…)

リアは最後の時を感じた。

…これ死ぬやつだわ、と。


リアは目を閉じる。

足音が目の前で止まった。

「…君。大丈夫?」

「え?」

声をかけられ、顔をあげると、
くりくりした瞳の少年がリアの目の前にいた。



No.4_『ピエロ』

「ペニーワイズ…」

「ふざけんな。」

少年は、ピエロのような服を着ていた。

まるで、昔見た映画に出てきたピエロ、
『ペニーワイズ』のような。

(たしか、殺人鬼を元にした映画だったような…。)
リアは少年の服を見つめる。

「仕方ねぇだろ、これしか服が無いんだよ…」

少年は頭を掻きながらリアを睨んだ。
なんだか見た目と性格が一致しない。

「なんか、ごめんなさい。」

リアはとりあえず頭を下げ、立ち上がった。
痛みはだいぶ引いている。

「別に良いけどよ、君、どうしてここに?なんか冷凍室から出てきたみたいだけど。」

少年はリアをジロジロと見ながら言う。

「は、冷凍室!?」

リアは驚き、後ろの壁を見た。
そこには、金具が沢山引っ掛けてあるドアが見える。

(うそ、もう少し起きるのが遅かったら…)

リアは少年を見上げた。

(死んでいたかもしれない。)

そう思うと寒気がした。

「大丈夫?めっちゃ鳥肌たってるけど。顔色も悪いし。」

「大丈夫じゃない、自分がどうしてここに居るのかすら知らない…!」

リアは少年に縋る。
少年は困った顔をした。

「マジか…とりあえず、俺の部屋に来なよ。話聞くよ。」(なんだか不思議な子だなぁ。)

「…本当?」
「本当だって…」

顔面蒼白のリアに、少年は呆れた顔をすると、リアに手を差し伸べた。

「行こ。」

「ん、ありがと。」

リアは少年の手を取った。

瞬間「おわっ、君の手冷たっ!!」と、少年は声をあげる。

「え!なんかごめん!!」
リアはパッと手を離した。

「いや、謝る必要ない、ビックリしただけ。」

少年は、リアが本当に冷凍室にいた事を実感した。(よく生きてられたな…)

「あ、うん、そっか。」

リアは少年から目を逸らして返事をすると、また手を取る。


2人は長い廊下を歩いた。
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