ひょうし/小説を書こう
APPLEー紫ー 1
作:芯筆/6年生 女子
愛奈は小さく息をのむ。声が出ないように。嗚咽が漏れないように。彼女が倒れるのを、受け入れないようにー



               −APPLEー

「愛奈ぁ!!愛奈ちゃん!!」
「何ー?」
振り返るとその反動で帽子が飛んで行った。呼んだ声の主が軽い身のこなしで帽子を取り、愛奈に渡した。
「やばいよ、成績やばいよ」
「あー、そうなの?」
愛奈は何となくこの先の展開が見えて苦笑を漏らす。
「ってことで質問五問ね!!」
「マジでー?マジでそれわかんない?」
「勿論!!」
得意げに胸を張って答える楓香。
「できれば減らしてほしいんだけど・・・」
少しだけ両端の口角を上げ、笑んだ。朝の教室に、さわやかな風が走る。



ところで、自分の「えな」という名前は変わっている、と思っている。ふうかも変わっている方だが、これじゃあ「地球」の日本人と変わらない名前じゃないか。
もうお気づきの方も多いだろう、ココは地球から何億光年も離れた「紅紫星」だ。ここの名前は「幽玄」「紫苑」「香蘭」「夢精」など、あっちではドキュンネームになりかねない名前が普通だからだ。しかし、皆さんの周りを思い浮かべてもらいたい。「愛奈」っているだろう。愛奈はそれが嫌だった。楓香は持ち前の「細かいことは気にしない」精神で気になっていないのだろうが・・・(因みに、苗字はない)
ここで疑問が湧く。太陽は?とか酸素は?とか生活上で一番大切なことだ。
紅紫星は地球よりも遙に文明が発達していて、太陽、酸素の代わりとなるものは簡単に作り出せる。じゃあ、なぜここに生命が誕生したのか。それは近年の研究でも明らかになっていない。因みに、ここは地球と違って重力がが弱いため地球よりは高く飛べる。正直、愛奈みたいな運動音痴には関係ないが。
反対に、楓香はかなり運動神経が良い。頭脳は・・・まあ、褒められたもんじゃない。ただ、本を読んでいた影響か、国語の成績だけは良い。算数は酷いもんだが。(国語と算数の偏差値が前に4:1だと言っていたが・・・)後、不思議な能力で、何桁でも計算がパッとわかってしまうのだ。前に担任の雑談で「一年は何秒か」という話をしていた時、数秒で答えを導き出した。(一時間で3600秒、24時間で3600×24、365日で3600×24×365を頭の中で導き足したということになる。因みに答えは31536000秒)
そこは羨ましい・・・



「本日未明、清風杜番地552−0000で殺人事件が発生」
新聞の一面を飾ったこの事件は最近連続で起きているもので、事件発生現場が全て同じ場所であるということ、そしてその場所が清風校の近くであるということで最近は取り締まりが強化されていたが、この分だとさらに厳しくなりそうだ。杜というのは「県」と同じ意味だ。


その次の日だ。
新たなる事件を凌いで、新聞のトップ記事を飾った事件と愛奈、楓香が関わり始めることになるのは・・・
ーNEXTー
おなまえはハンドルネームでいいです。
ID
パスワード 
ハンドルネームの後に(本人)をつける つけない
 ログインすると、IDなどが自動的に入ります。
お名前 
男女 女の子  男の子
学年 1年生  2年生  3年生  4年生  5年生  6年生
ようちえん  中学1年  中学2年  中学3年  大人
かんそう