ひょうし/小説を書こう
人形みたいな君1
作:湊/6年生 女子
ー君は喋ってくれない。
昔みたいに笑ってもくれない。
僕がなにかいけない事をしても怒ってくれない。

どうして?どうしてなの?

君の体をゆっくり拭きながら問いかける。

棚の上に置いてある熊のぬいぐるみが、見下したように笑っていた。

「僕、何か君にいけない事した?」

独り言のようにぶつぶつと言葉を漏らす。
聞いていないように無表情な君の顔をぽんぽんとタオルで拭いた。

「ほら、今だって笑ってくれない」

口元を掴み、強引に上へ吊り上げる。
乾いた唇からはなんの言葉もこぼれてこなかった。

喋らない事を信じたくなくて、しばらくぼんやりしていると、僕の目に映ったのは数匹の蝿。
あぁ、いけない。手入れを忘れてしまっていたみたいだ。

蝿を手で追い払い、君に向き直る。
いつ見ても無表情なその顔は冷たい氷のようで、寒気がする。

暫しの沈黙。ただ、それをやぶったのは、チャイムの音だった。

「はーい」

玄関へ走って行き、ドアノブをひねるとともに、男の人が姿を見せた。
なんだろうか。こんな人見たことない。

「あの、臭いんですが…何か腐らせてませんか」

え?腐ってる…ものって何かな?
もしかして僕肉とか腐らせちゃってる?

「す、すみません、あの…冷蔵庫をチェックしときます」
「そうしておいて下さい」

ガチャリと乱暴にドアを閉められる。
少しだけ悲しい。

「怒られちゃった…ごめん、僕腐らせちゃった物があるみたい」
また君に向かい合い、1人で喋り続ける。
ただ、君は話に耳を傾けていた。
話を聞いてくれているってことは僕の事が嫌いじゃないんだ。

まだ君は喋ってくれないけど、きっといつか喋ってくれるはず。
だから、それまで気長に待っててあげるよ。



☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*☆*.○..`*

新作なんか出しちゃったぜ。
まだ黒猫と兄があるのに。

うわあああ。

つーかこれ大好きな兄は笑わないの性転換みたいなもんです。
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