ひょうし/小説を書こう
蜘蛛。3匹目
作:まかろん/中学1年 女子
3。『本と。』

彼女図書館で本を読んでいた。

しかし、彼女の読んでいるものは18歳の少女達からしては普通では有り得ないものだった。

それは“昆虫図鑑”だった。


「ワオ!君、面白い物を読んでるね!」

凪咲に後ろから声がかかる。

「なんですか、影さん。」
「ありゃ、名前覚えてたんだ!」


サイドポニーテールの少女はニシシと良い並びの白い歯を見せて笑った。

「ねぇ!神崎 凪咲さん、蜘蛛好きなの?」

蜘蛛のページを指さされる。
影は学校の中でも運動が得意過ぎる『変人』だと有名な凪咲を超える美少女だった。
噂では頭も良くて塾の模試で1位を取ったとか取ってないとか。

そんな人間、ほんとにいたら嫌だけど。

「蜘蛛は…好きですよ。」

凪咲がはにかむと影は「じゃあ蜚蠊は?」と笑った。

「ひ、ひれん…?あ、ゴキブリのことですね。好きですよ。螳螂とかも」

「昆虫好きだねぇ…」

影は図鑑を覗き込んだ。

「それで…私になんの用ですか。」

凪咲は本を閉じる。その勢いで髪の毛が揺れた。ほんのり甘いフローラルの香りがした。

「お、いい匂い。」

影は凪咲の髪をひとすくいすると鼻に持っていった。
凪咲はうわぁ、と顔を顰めた。
(こいつ危ないから近づかないでおこう。)

「あ、これ、『フローラル・シャボン』の香りじゃん!」

「…分かるんだ。(うわ、気持ち悪い。)」

凪咲は席を外し、とっとと図書館を後にした。

妙な静けさが廊下を覆い尽くした。

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