ひょうし/小説を書こう
紅目と刀と少年。ー肆ー
作:ひー/中学1年 女子

「所詮お前には」

「存在価値は無いから」

「お前のせいで」

「お前のせいで」
「お前のせいで」
「お前のせいで」
「お前のせいで」


『…………………死ね』




紅目と刀と少年。





「……………っ……!?」


目が覚めた。


「………っう……………」


動こうとすると、身体に激痛が走る。
ーー此処は、何処だ?
荒い息で、目だけで辺りを見回す。ーーああ、そうか。此処はあのあばら家だ。


「起きなくても良かったのに」


声のする方を見ると、そこには僕を「殺した」筈の、溯が居た。どこから持ってきたのか、古ぼけた草子を手にしている。


「魘(うな)されて居るお前を見るのは楽しかったなぁ? どんな夢を見たんだよ? なあ?」
「……お前が………殺っ……たから………だろ…」


溯はくつくつと嗤う。ーーさながら、悪魔の様に。


「…っはは……まだ毒が抜け切ってないようだな。またぶっ殺されてぇか?」


草子を投げ、こちらに歩み寄ると、僕の枕元にしゃがみ込んだ。


「おい、なんか言えよ。俺はな、お前のその辛気臭い顔が大っ嫌いなんだよ」
「……………黙れ」
「結局被害妄想か。人間はみんなそうだなあ? まるで自分が一番不幸だとでも云う様な顔をする。俺はそう云う奴等の顔を全部、ぶっ潰してやりたくなるんだ」


何も知らないで、此奴は何を言っている?
僕は叫んだ。


「……っふざけんじゃ…ねえよ!! 僕のことを何も知らない癖に、知ったような口聞くんじゃねえ!!!! お前なんか、僕よりよっぽど不幸なんか無かったんだろ!!!!」


溯は目を見開くと、直ぐに僕に憎悪に満ちた目で僕を見た。


「…ってめえ……好い加減にしとけよ……!!! お前こそ……お前こそ、何を知ったかぶりしてんだよ!!!!!!!」


そして、僕の上に覆いかぶさり、首を掴んだ。そのままギリギリと、掌に力を込めてくる。必死に抵抗するが、彼の力は思った以上に強かった。


「はぁ……? 俺がお前よりも幸せだって云うのか!? 俺の何を知ってそんなことほざいてんだよ!! えぇ!?」


溯は空いている方の手で、僕の鳩尾(みぞおち)を思い切り殴る。首を締められて息が止まっているのに殴られて、咳き込みそうになったが、僕の首を締めるそれは、咳き込むことすら許さない。


「彼奴が俺の過去をあんな風に言ったけどなぁ……あんなものはホラだ。確かに、彼奴は刀剣を人にすることなんて簡単にできる。逆もまた同じように。その刀たちがどうなるか知ってるか、お前知ってるかよ? 斬り捨てられるんだぜ? 俺はそんな奴等を沢山見てきたしーー斬った」
「…………っ」
「俺はなあ、人間から刀にされたんだよ。生きられるんだから、お前はいいと思うかもしれねえな。ーーでも、俺は死にたかったんだよ。ひたすら、俺は死を望んでいたんだよ。刀になれるとしても、まともに生まれ直せるのだとしても、俺は死にたかった。お前なんか、生きているとき、怖がられて誰も近寄らなかったろ? 俺はそんなんじゃねえんだよ。生まれたときから、ずっとだ。ずっと、俺は殺されてきた。お前に俺の気持ちが理解できるか?」


そう言って溯は、自分の片腕を指差す。


「これもなあ、俺には『元々』無かったんだよ。こっちの腕は、死ぬときに千切れたものだぜ? なんだったら、全ての『痕』を見せてやろうか」


溯は首を締めている掌を離す。頭に急に酸素が回ってきて、眩暈がする。彼は立ち上がり、僕を忌々しげに見下ろすと、また草子を手に取り、それ以上関わっては来なかった。
その時、戸ががらりと開く音がした。


「やあ。二人とも、元気かねえ? それと、溯……」


あの男の声だ。僕が何か言おうとすると、溯が身体を強張らせるのが分かった。
ーーなんだ?
溯を見ると、彼は顔に冷や汗を浮かべ、恐怖に満ちた表情を浮かべた。
男は言う。


「自分の過去を喋ったな? そして、それを相手に聞かれた。これ、どういうことか解るか?」


溯は震える声で答えた。


「…………罰を……受ける…………」


そうだ、とあくまで男の声は優しい。だが、その声が優しければ優しい程、溯の顔は恐怖で満たされ、涙が頬を伝う。




「そうだなあ。過去の白状は重罪だ。さて………お前はどれだけの『罪』の代償を負うかな?」






狭くて暗いあばら家に、溯の悲鳴が鳴り響いた。





あとがき
ども!! 最近、ショタ二人をいたぶりまくっているひーです!! (テンションがなんか高い)
いやあ、本当にすみません……。京クン可愛いからいじめたくなっちゃ((
いえいえ、本当に嘘です冗談ですデマですホラですすみません((
うーん、なんか参とか肆で終わるとか言っときながら、全然終わる様子無いですね!! もしかしたらっていうか多分十までいくんじゃないかな!! ←
他のリクエストはもうちょい待っててください……(^_^;)
ではでは!! 考査が終わって(沢山の意味でww)何かとハイテンションなひーでした!!
拝啓ドッペルゲンガーアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
コメント、アドバイスお待ちしております(^o^)
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