ひょうし/小説を書こう
「あの、心臓を売りたいのですが。」壱
作:がんえん/中学2年 女子
東京


此処に立っていた。

穢れたここが、何故この国の中心なのだろう。
いや、逆に考えるべきか。
中心だから都市は栄え、色んな感情を抱く者が群がり、汚れていくのだろうか。
なんて、ひたすら考えながら。此処に立っていた。



渋谷 表参道
大きな歩道橋が伸びていた。そこからの景色は当然絶景なんて言えるものではない。
雑多で下衆なものが屯っていると考えると吐き気を催す他無かった。
若い女がこっちにまで転がり込んでいる。人の波が押し寄せる甘いドロドロした竹下通りに飽きて、無防備にふらふらと此方まで来たのだろう。
だがあの女等も、無知なようでいて、実際のところは下衆。
そう考えてしまえば、あの若い女達も意外と此処とは丁度いいものなのかもしれない。簡単に溶け込んでいくような気がする。
若い人材なんてものは最早使い物にならず、手遅れとしか言い様がなかった。無論自分を含む全てが。
やはり、この世界はとてつもなく汚い。
浄化されることもなく、汚れ続ける。

歩道橋の上から何台かの高級車を見送って下りるための階段に向かう。
ギシッとわざとらしく音をたてる歩道橋。
「…………何か悪いかよ。」
柵を蹴りつけてやりたかった。
こんな歩道橋も壊してやりたくなった。
何故だろう。
何故だか……無性に苛ついた。
多分、汚い世界にうんざりしているから。どうしようもないことなのに。自分に何ができるという話でもないのに。


一見綺麗なブランドショップが建ち並ぶ表参道。
それを横目に、細道に潜り混んだ。
細道と言っても路地裏のように薄暗いわけではなく、そこにも小さなカフェやら古着屋やらがひっそりと佇んでいる。人も疎らに散っていた。
手の中の液晶画面に目を向ける。
『穢無き世界と店員が、貴方をお迎え致します!』

「ここの突き当り……。」
歩いた。
目的地まで只々歩いた。

「ああ、これか。」


『recycle♺ナンデモヤ』

木に彫られたその文字はとても歪な形をしていた。
だが、決して穢れていなかった。
ここに、俺が求める何かがある。

そう信じて木のドアを引いた。


「いらっしゃいませー!」

「……あの、」

「はい、どうされましたか?」


人間のいない空間。
仄かな光の灯る世界。
自由に動く人形、目が光り丁寧に話すロボット、歌うぬいぐるみ。
とにかく人間ではなかった。
人外のそれが、俺に人工的な瞳を向けたのだった。


きっとこれが、異世界だ。
まだ汚れていない、綺麗な世界だ。



「…………心臓を売りたいのですが。」


にこり、と人形が微笑んだ。

「少々お待ちください。」

15度の礼を残して、異世界の住人は奥へと消えた。






あとがき
何故新作を出すのですか、がんえんは。
こんにちは、がんえんという者です。
阿呆ですね、また思いつきですよ。舞台は渋谷の表参道のどっかです。歩道橋からの景色なんかはテレビなんかでもよく流れますよね。汚いとか書いてるけど、表参道は行ってみたらやっぱり好きな感じでした。木がずらーっとなっててなんか……ね。
あ、『recycle♺ナンデモヤ』とかはないですよ(^o^)現実と架空の世界をハーフハーフでお届けします。
今更なんですが、ナントカカントカ兵隊さんと内容被りそうです(汗)というか続き書いていない兵隊さん。
これも、また思いつきなので←←設定とかオチとか決めてないです、一応長編です。きっと飽きます(((

本当ごめんなさい、現在コメント読んでるのにお返しできていないという状況です……本当すいません。
アジュールブルーにナンチャラカンチャラの件、読みづらいと思われた方、たくさんいらっしゃったと思います。大変申し訳ないです。コメント、アドバイス本当にありがとうございました!!(アジュール2とやらをつくっている阿呆がここにいます。)
しばらくコメントお返しできないかもしれません……でも全部読んでいるんです!少し経ったらすべてお返しします!!
どうか、こんな奴にお付き合いください🙏
次回もよろしくお願いします!コメントお待ちしております(返事遅くなります)
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