ひょうし/小説を書こう
雨を好む彼。雨を嫌う彼女。
作:がんえん/中学2年 女子

※バリバリの恋愛物です※

梅雨の方でお願いします!


『雨を好む彼。雨を嫌う彼女。』




「梅雨か。」
呟いた彼は何故だが、雨の中の散歩を好んだ。
背の小さい私は、背の高い彼を見上げて傘の持ち手の下の方を持ってみる。
「…………。」
腕を伸ばして傘を持ち上げてみて、彼の身長に私の背が追いついた気分だけをほんのり味わう。
「……小さいね。」
「ちーがーうっ!貴方が大きいんだよ!」
両者正論。
彼は大きくて、私は小さい。そんな凸凹な二人だ。
「雨、好き?」
彼が私を見下ろし、問う。
「いや、嫌いかな。髪の毛はハネてまとまらないし、ジメジメしてて汗かいちゃうし、洗濯は部屋干ししなくちゃいけないし!」
呆れた私を見て、彼は吐息を混ぜて少し笑む。
「女の人は、大変なんだね。」
「そうだよー。面倒なんだよ?彼氏にどれだけ見てもらえるかって、必死なの、彼女は。」
言っていて我ながら恥ずかしくなり、傘の影に顔を隠した。
「成る程、雨は女の人の敵なのかぁ。」
ゆっくりとした口調は、私の重大な告白を華麗にスルーしていた。そんなところも彼だ、なんて自己完結をしてしまうも、更に自分が恥ずかしくなってくるのはわかっていた話。
「僕は好きだよ、雨。」
「ほんとに?なんで?」
確かに、雨の中を歩きたいなんて言う特異な人だから、好きというのにも無理はないと思ったが。
「雨って、結局は水でしょ?広い面積を流すシャワーみたいなもの。僕は風呂が大好きでね、」
突然話が反れる。そんなところも彼の自由な性格の一つだ。
「すべてを綺麗に流してしまう風呂が好きで、水が好きなんだ。そんな水が大量に降ってくるなんて、ドキドキするんだよ。」
「ふふっ、根本の水から好きなんだ。」
笑う私。彼を見上げてみると、その表情は曇っていた。
そして、ぽつりと一言呟く。

「僕、自分のこと嫌いなんだ。」

「……え?」

突然のことで、話についていけなかった。
「希望も何もない、弱い自分が雨と一緒に流れてしまえばいいって思ってる。」

雨が好き
そういう意味だったと知った頃には、彼は傘を投げ出していた。

「ほら、こんなにも水滴が光ってるよ。今、光なんて……希望なんて、ないはずなのに。さ。僕もこうやって水滴になってしまえばいいのにね。」
「……ちょ、何してるの……!」
彼は飛び出した。
光る雫の中へ飛び込み、それと一体化した彼を、とても美しく思ってしまう。
「僕は、自分が嫌い。弱くて、君よりもすぐ心の折れてしまう女々しい自分が大嫌い。」
声が震えていた。
雨音でかき消されてしまうほどの声は、微かに嗚咽を混ぜた。
涙と雨のまざったそれが、彼の頬を濡らす。
「……何言ってるか、わかんない。」
そのままだ。
私の言葉は決して優しくない。優しくするつもりもなく、優しくして浮かれ上がるのは彼だ。
私は、そんな彼を見つめていたい。
ひ弱で、貧弱で、臆病で、
でも、体だけは角ばっていて、背が高くて、ほんの少しだけ男前で、私のことを大好きな彼。
私は、この人と共にいたい。
助け、助けられる……そんな関係になりたいと。
そう思える人は初めてだったから。
だから、私は彼に優しくない。
「だから、雨が好きとか、わかんないよ。」
傘を捨てた。
屋根のなくなったそこは無数の水滴のおかげでとても冷えていて、凍えてしまいそうだった。
だから、彼に抱きついた。
背が高く、男らしい体に少しだけ戸惑った。
「そんなの、雨だけで拭えるものじゃないでしょ。」
目を見る。
彼の泣いて赤くなった目を。
「私がいるじゃない。」
彼の大きな手が私の体に巻きつく。
きつく、抱きしめられる。
「これからも、一緒に季節を巡ろう。梅雨だけじゃない、夏も、秋も、冬も、春も、ずっと一緒にいよう。そして、色んな自分を見つけていけばいいだけじゃない。」
彼は目を見開き、驚いていた。
そして泣いた。少しだけ。
彼は私を見下ろし、その目が私を捉えた。
彼が屈み、私と目の高さが同じになる。いや、それでも彼の方が私を見下ろす形は変わることがなかった。
私を逃がさないようにと、大きな手が頬に添えられた。
「……!」


彼は弱々しいから、私がいなくてはいけない。
そう思いながら、彼からのすべての言葉を、行為を、を受け入れてしまう私が雨の中にいたのだ。





あとがき
うぉおあああこんな駄作申し訳ないです!
我ながら気持ち悪い物をつくってしまいました^_^
恋愛物苦手な方本当に申し訳ないです、ごめんなさい(泣)
審査、よろしくお願いします!
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