ひょうし/小説を書こう
−−Noisy ー8ー
作:がんえん/中学2年 女子



暗い午前5時。
窓は締め切ったはずなのに、それでもザアザア騒ぎ立てる雨音。乱れた髪の隙間から覗く耳が、それを捕らえた。
指がピクッと何かに反応したかのように動き、電気をつけるスイッチに触れカチッと音がする。
寝ぼけた、まだ覚醒していないその脳や身体にはその光がまだ少し眩しくて。
私は目を細めた。
別にいつもの蛍光灯。眩しいなんて、思っただろうか。
何故か私には涙が滲んだ。

日常、な、はず、なのに。


皆がいないだけで、こんなにも要らない音が、こんなにも必要のないものが見えて、聞こえてしまうのか。
改めて痛感してしまうと、私は胸が締め付けられ立っていられなくなる。
そして、声をあげて泣くのだ。

これは、何回目のことだろうか。





――Noisy ー8ー


・俺……本名‥星河 誠也 (ホシカワ セイヤ)
    星河家長男である、夏を嫌う青年。現在は大学一年生。
    三年前から、モノを覚えることが苦となり、
    身体を使っての行動も不自由となる。

・姉……本名‥星河 鈴 (ホシカワ リン)
    星河家長女である、大学二年生。
    「鈴」を「すず」と呼ばれることを激しく嫌う。

・妹……本名‥星河 捺生(ホシカワ ナツキ)
    星河家次女。
    現在4歳で、幼稚園や、保育園には通えていない。
    夏という季節が好きな末っ子。
    実は、誠也と鈴とは父親が違っていて……!?



✽鈴目線✽



広い、私には広すぎる2DK。
誠也に泣きついて、立ち直ったフリをして、家に帰ってまた泣いた。
広い家に涙を零した。
そして、眠りに落ちた。

「……お腹、空いた…………。」
コンビニにでも行こう。
そう思い、涙を拭いて立ち上がる。
キッチンで一杯の水を飲んだ。ただ、なんとなく。
そして、洗面所へ向かう。
歯を磨いて、顔を洗って、乱れた髪を梳かし束ねて洗面所を出る。
それはいつも通り、日常ではなかった。

声がない。
雨音だけは騒がしいノイズとなって私の耳へ届く。

「…………煩い。」

傘をさして、雨の中へ溶けた。




「姉貴?」

振り返ったら、


「…………捺生?」



雨音で、消えた。






あとがき
こんにちは、がんえんです!
お久しぶりのNoisy。短いですね\(^o^)/
まんべんなく書きたいのに、新作をポンポン出してしまうので、今回は短めに前々からのものを……。
では、がんえんでした!
次回もよろしくお願いします!!
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