ひょうし/小説を書こう
空の上
作:まかろん/中学1年 女子
「ねぇ、空ってどう思う?」

そう、君は聞いてきた。

「別に?どうも思いもしないけど。」

僕は首を傾げた。

「死んだらさ、空にいけるのかな。こんな晴天の中を飛んでみたいなあー!」

静かに君は言う。

だから僕は
「お前は無理だろ?」
って答えた。

「えー!」

君はいたずらっ子のような笑顔でぶー、と口を尖らせ、笑った。

それは、良く晴れた日だった。

「僕も、早く死にてぇな。」

「え、ダメだよ!?」


今は。

君は鳥にでもなったのか。
空を飛んでるのか。

そんなの僕は知らないけど。

彼は消える前、僕に手紙を渡した。

あの時は思ってもみなかった。

君が消えたのは

ホントのホント。


僕が物思いにふけるようになったのも。



窓をガラッと開ける。

入ってくる清々しい風が僕の頬を掠って行った。


今日も空は晴れている。

数匹の鳥の影がベランダに映った。



「いい天気だね。」



君を思い出してクスリと笑う。

不意に出そうになる涙を堪え、上を見上げ、空に呼びかけた。


「君は、今そこにいるのかい?」


また、会えると信じて。

君が綺麗な鳥になって、僕の所に来てくれるまで。


またいつか、晴れの日に。


僕は君からの手紙をそっと置いた。



─────



君が消えてから何年たっただろうか。

僕は君を忘れない。


忘れた時は無い…、ほぼ無い。




最近、忘れたはずの寂しさが僕に襲いかかってくる。


君。


君の記憶が。




僕にのしかかってくる。


『人って脆くて、儚い。』


あの時、思った。

それは、ちょっとしたこと、ひょっとした瞬間。
足を踏み外しただけで、簡単に壊れてしまう。


君も、そうだった。


三階から、誰かに突き落とされて、そのまま頭から落ちて。


君の魂は消された。


何回もリピートされる、あの手紙の内容。


「まぁ、
楽しんでさ、
生きようよ?
つかの間の幸せなんてすぐ無くなるし。せっかくの自分の持ってる
可能性を無駄にしないで生きた方がいいよ??」



小さな縦長、横幅小さめの紙には、そう書かれていた。

それを読む度に
彼のおかげでここまで生きてこれてるんだ。
って僕は思うんだ。



だから。

君に会えるまで精一杯生きる。

君の分まで精一杯生きるよ。


だからまた会おう?

そう、君の手紙を信じて。










鳥の声が聞こえる。


「あ、もう6時か。」

僕はスーツを着て、家から出た。



「またいつか会おうぜ。」


そん時は、空の上かもしれないけどな。
おなまえはハンドルネームでいいです。
ID
パスワード 
ハンドルネームの後に(本人)をつける つけない
 ログインすると、IDなどが自動的に入ります。
お名前 
男女 女の子  男の子
学年 1年生  2年生  3年生  4年生  5年生  6年生
ようちえん  中学1年  中学2年  中学3年  大人
かんそう